サステナビリティ

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン

当社は「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」を企業理念とし、世界中のすべての尊い個性がファッションでつながる未来を目指しております。ダイバーシティ経営を推進し、誰もが自分らしく自然に「自事(しごと)」(※)ができる仕組みづくりに取り組んでいます。事業の特性上、ファッションが好きな従業員が多いことから、従業員それぞれが個性豊かなファッションを楽しみ、ファッションを通じて互いの個性を理解し尊重し、多様性を大切にする独自の企業文化が醸成されております。また、役職や年次にとらわれることなく、フラットな組織の中でコミュニケーションが活発に生まれており、管理職や中核人材への登用においても性別や国籍、キャリア採用者等の枠を超えた多様性の確保ができています。今後も、この環境を人材育成に活かしながら事業と共に社員も成長してまいります。

(※)当社では、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。

KPIと実績

重点取り組み KPI 目標 目標年度 2024年度
DE&Iの推進による、すべての人が自分らしく笑顔で生きられる職場や地域の実現

取締役の女性比率

30%以上 2030年 45.5%

上級管理職(部長以上)の女性比率

30%以上 2030年 10.8%

管理職の女性比率※1

40% 2030年 24.2%

労働者の男女の賃金の差異

(全体)※1※2

60% 2030年 56.0%

労働者の男女の賃金の差異

(正規労働者)※1※2

80% 2030年 72.3%

労働者の男女の賃金の差異

(非正規労働者)※1※2

106% 2030年 105.1%

男性労働者の育児休業取得率

(全体)※1

100% 2030年 69.6%

男性労働者の育児休業取得率

(正規労働者)※1

100% 2030年 70.5%

男性労働者の育児休業取得率

(非正規労働者)※1

100% 2030年 50.0%
  1. ZOZOグループカバレッジ:97.6%
  2. 男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合

多様性の重視

当社は、人権に関する基本方針(人権ポリシー)で、多様性の重視について以下の宣言をおこない、取り組んでおります。

「私たちは、すべての人を個人として尊重し、政治的信念、思想、宗教、性・性自認・性的指向、身体的特徴、疾病、年齢、国籍、人種、民族などに拘わらず、差別や不利益な取扱いを許容せず、採用、評価、育成、配置、昇給・昇進、役職登用等の機会を均等とし、多様な人材がいきいきと活躍できる職場環境を推進します。」

2024年プライド月間の取り組み
2023年プライド月間の取り組み

アンコンシャスバイアスに関する取り組み

当社は、多様性や女性管理職比率の向上、男女間の賃金格差の是正にはアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を無くしていく必要があるという考えから、管理職を対象とした「DE&I マネジメント研修」や全社員を対象にした「広告配信物におけるDE&Iセミナー」などでアンコンシャス・バイアスについて取り扱っています。実施後のアンケートでは「自分自身が陥りがちなバイアスを知ることで、対策することを学んだ」「アンコンシャスバイアスは誰にでもあるということに改めて気づくことが出来た」などの声が寄せられました。今後も、アンコンシャスバイアスに対する認識を高め、誰もが自分らしく活躍できる環境づくりを進めていきます。

女性活躍推進

当社は、女性社員のさらなる活躍のため、女性活躍推進法の定めに基づく一般事業主行動計画を策定し様々な取り組みを進めております。この点が評価され、厚生労働省より「えるぼし認定」の最高位3つ星を取得しました。
当社の社員構成比は女性42.0%、男性58.0%(2025年3月時点)、課長相当職以上の女性管理職比率は24.2%(2025年3月時点)となっており、全国平均の12.7%に比べ、高い数値となっております。
引き続きアンコンシャスバイアスを認識し、多様性を大切にしながら、経営戦略を推進するために適切な人材登用をおこなうことを基本としつつ、女性社員のさらなる活躍のための施策を積極的に推進し、女性管理職比率を向上させることに努めてまいります。

  • 女性管理職比率の全国平均は、厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」を参考

えるぼし認定を取得
国際女性デーにキャリアに関する共同企画をLINEヤフー社と実施
ZOZO、山田進太郎D&I財団と42 Tokyoが共催する、 中高生女子に向けたITエンジニアの職場体験プログラムに参画
ZOZO、中高生女子に向けたSTEM領域の体験プログラム 「Girls Meet STEM」2025夏ツアーに参画


社員の子育て支援に関する取り組み

当社では、子育てしながら働く社員が働きやすい環境づくりに力を入れています。当社の育休取得率は女性100%、男性(正規雇用労働者)70.5%(2025年3月時点)、産休・育休後の復職率は100%(2025年3月時点)と非常に高く、毎年復職者の多い年度初めには、復職者に向けた休職中の情報共有と交流の機会を設けているほか、育休中も任意で参加できるイベントや補助金を活用して利用できる家事代行サービスの導入など、自事と育児の両立を支援する取り組みをおこなっています。これらの取り組みの結果、次世代育成支援対策に取り組んでいる「子育てサポート企業」として、厚生労働省より「くるみん認定」を取得いたしました。
くるみん認定を取得

多様性の確保に向けた方針

多様性の確保に向けた人材育成方針

人材育成に関する社内環境の整備については、一般社員、管理職、全社員を対象とした様々な研修を実施しており、事業推進に必要な基礎知識を学ぶための研修やダイバーシティ推進研修など、社員の学ぶ環境を整えております。また、管理職については、選任評価基準に沿ったフィードバックを定期的に実施し、管理職内での縦横の連携を深めると共に、家庭環境やライフステージに応じた働き方のサポートを実施するなど、細部に応じたフォローアップをおこなっております。今後は中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略、人的資本制度をより充実させてまいります。

多様性の確保に向けた社内環境整備方針

当社はダイバーシティ経営を推進しており、性(身体の性や性表現、性自認、性的指向も含む)や国籍、価値観など互いの多様性を理解しあい、個々のライフスタイルに合わせた多様な働き方を応援するような仕組みづくりに取り組んでいます。社内規程における配偶者の定義には同性パートナーも含まれ、当社の社員はパートナーの性別にかかわらず、休暇、慶弔などの社内制度の適用を受けることが可能です。また、認定NPO法人ReBitによるLGBTQ+啓発に関するアドバイスを受け、事業活動への反映をおこなっております。さらに、これまでもZOZOグループの社員を対象に、LGBTQ+に対する正しい認識と理解を促進するため社内セミナーの開催や、LGBTQ+への連帯を示すため、ZOZOTOWNのサービスロゴをレインボーカラーに変更するなど様々な施策を進めてきました。こうした職場におけるLGBTQ+への取り組みが評価され、「PRIDE指標2024」において最高評価「ゴールド」認定と「レインボー」認定を獲得しています。外国籍・宗教に関する取り組みも実施しており、要望に応じて祈祷用のスペースを用意するなど、国籍や宗教により対応が必要な場合は都度検討し整備・改善をおこなっています。また、性別を問わず子育てしながら働く社員が働きやすい環境づくりに力を入れております。当社の育休取得率は女性100%、男性(正規雇用労働者)70.5%(2025年3月時点)、産休・育休後の復職率は100%(2025年3月時点)と非常に高く、毎年復職者の多い春には、復職者に向けた休職中の情報共有と交流の機会を設けているほか、育休中も任意で参加できるイベントを企画し、育児との両立を支援する取り組みをおこなっています。さらに、無意識の偏見や思い込み、ステレオタイプな考え方になっていないか、アンコンシャス・バイアスについての理解を深める研修を実施しました。
職場におけるLGBTQ+への取り組みを評価する「PRIDE指標2024」において「レインボー」認定を初獲得
D&Iをリードする企業を認定する日本最大のアワード「D&I AWARD 2024」において「ベストワークプレイス」認定を3年連続で取得

障がい者採用

当社では法定を上回る3.35%(2024年6月時点)の雇用率で障がいのある従業員が在籍しており、管理部門、カスタマーサポート部門、商品管理部門など様々な部門に所属しています。一人ひとりの障がいに寄り添った配慮をおこなうことで、障がいの有無に限らず個性を発揮し自分らしく活躍できる会社を目指します。

主な取り組み
・定期的な面談(入社後3ケ月は全員必須、以降は本人希望制)
・障がい者雇用スタッフ専用の相談窓口の設置(入社時に専用二次元コードを配布)
・勤怠不良発生時の面談(初回発生時のみ)
・長期休暇制度
・物流拠点の社員及びアルバイトスタッフに対して、年に1度障がい者雇用の研修を実施
・特別支援学校のグループ見学会及び職場実習の実施
・特別支援学校からの採用受け入れ
・全社総会で手話通訳の実施

主な合理的配慮
・筆談(メモ、チャット)、手話(指文字)、文字起こしアプリの使用(コミュニケーション支援)
・作業台の高さ・配置調整、フロア固定、エレベーター・スロープの設置、駐車場位置考慮(環境・設備のバリアフリー化)
・作業ローテーション配慮、シフトの調整(働きやすさの確保)
・耳栓やイヤマフの着用やサングラスの着用の許可(聴覚過敏・視覚過敏への配慮)

特別支援学校の生徒たちが製造したパンを物流拠点「ZOZOBASE」で販売
聴覚障がいを持つ社員のコミュニティ「ZOZOdeafコミュニティ」を設立、社員向けの手話勉強会を開催
「令和6年度障害者雇用優良事業所等表彰」において当社が「機構理事長表彰」、アルバイトスタッフが「機構理事長努力賞」と「社会福祉事業功労者等に対する知事表彰 自立更生者部門」を受賞

※これらの取り組みや合理的配慮の事例は主に物流拠点での実施例です


特別支援学校からの新卒採用者数

  2023年度 2024年度 2025年度
採用者数 2名 3名 5名

※雇用形態:契約社員またはアルバイトスタッフ

LGBTQ+啓発

主な取り組み
当社は、認定NPO法人ReBitと連携し、LGBTQ+に関する啓発活動への取り組みならびに、事業活動への反映をおこなっております。さらに、ZOZOグループの社員を対象に、LGBTQ+に対する正しい認識と理解を促進するための社内セミナーの開催や、LGBTQ+への連帯を示すために取引先ブランドと共にファッションやメイクを通じたLGBTQ+当事者支援を実施するなど、様々な施策を進めてきました。こうした職場におけるLGBTQ+支援等の取り組みが評価され、「PRIDE指標2024」において最高評価「ゴールド」認定と「レインボー」認定を獲得しています。
職場におけるLGBTQ+への取り組みを評価する「PRIDE指標2024」において「レインボー」認定を初獲得

また、日本国内における婚姻の平等を推進する「Business for Marriage Equality」へ賛同するとともに、性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動する団体「Marriage For All Japan」への継続的な寄付や、若年層に向けた啓発活動の一環として、多様な性のあり方や一人ひとりを尊重することの大切さを伝える絵本を自由に読めるイベント「ZOZOえほんカフェ」を、西千葉の本社屋向かいに位置するコーヒースタンド「ZOZOSTUDIO」にて開催しました。

20250615-143808_AK.JPG職場におけるLGBTQ+への取り組みを評価する「PRIDE指標2024」において「レインボー」認定を初獲得
2024年プライド月間の取り組み
niaulab by ZOZO・GIVENCHY BEAUTY・認定NPO法人ReBitが、パーソナルスタイリングを通じてLGBTQ+の「自分らしいスタイルを楽しむ」機会を創出
ZOZOとGIVENCHY BEAUTYが、ファッションとメイクでLGBTQ+ユース世代を応援!

各種登用制度

外国人の中核人材への登用

当社は、アメリカ、ニュージーランド、ベトナム等にグループ会社を保有しており、各グループ会社の取締役に外国人を登用しております。引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用をおこなってまいります。なお、経営戦略の推進に海外ビジネスの経験者が必要な場合には、国籍にかかわらず、適切な人材の登用をおこなってまいります。

キャリア採用者の中核人材への登用

当社の2024年度の新規中途採用者数は、65名(男性42名、女性23名)です。業務執行取締役および執行役員はすべて中途採用者である等、多くのキャリア採用者を管理職、中核人材として登用しております。なお、新卒採用者かキャリア採用者かにかかわらず、引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用をおこなってまいります。

アルバイトスタッフの社員への登用

当社では、アルバイトスタッフが正社員になるための社員登用制度を設けています。中途採用選考と同様に書類選考や面接を実施しており、選考後にはフォロー面談を実施しています。本制度を活用し、2024年度は7人が正社員となりました。