統合報告

Strategy & Business

CFOメッセージ

2022年度の振り返り

2022年度は「ZOZOTOWN」の年間購入者数が1,100万人を超え、商品取扱高(前年同期比8.4%増)、営業利益(前年同期比13.6%増)は過去最高となりました。一方、効率化のための施策がコスト削減に寄与しました。物流関連費および荷運造賃がともに前年同期と比べ商品取扱高比率で0.3ポイントの低下となりました。
物流関連費の削減は、物流拠点内の作業効率の向上によるもので、荷運造賃の減少は、商品配送に係る段ボール等のサイズ適正化、出荷単価上昇などによるものです。「ZOZOTOWN」事業に関しては、集客施策を実施することにより継続的な成長を実現し、「ZOZOTOWN Yahoo!ショッピング店」に関しては、引き続きZホールディングスとの連携を強化してまいりました。
また、ファッションブランドの在庫リスクゼロを目指す生産支援プラットフォーム 「Made by ZOZO」や、超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」、3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」の体型計測テクノロジーを活用した新事業であるボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を米国で提供開始するなど、ファッションテック企業として新たな取り組みをスタートいたしました。
他にも、ESG分野の取り組みに関する情報開示を進めた結果、ESG評価機関からの評価が上昇し、複数のインデックスにも採用されました。引き続き、環境、社会およびガバナンスそれぞれの領域における取り組みを強化してまいります。

今後の投資戦略

当社の経営戦略「MORE FASHION × FASHION TECH ~ ワクワクできる『似合う』を届ける ~」のもと、2022年度より事業成長の加速を目的とした戦略の3本柱を掲げています。

戦略の3本柱の1つめ「『買う』以外のトラフィックを増やす」では、「『似合う』を解明する」取り組みとして、2022年12月に、ZOZO初のリアル店舗「niaulab by ZOZO」をオープンしました。お客様の反響も大きく、ローンチから3日間で2万件以上の応募があり、その後も好評をいただいております。現在はサービスを無料で提供していますが、今後は需要に合わせ収益化や多店舗展開なども検討していきたいと思っています。『似合う』を追求することで「ZOZOTOWN」やファッションコーディネートアプリ「WEAR」におけるユーザーへのレコメンデーション精度はさらに上がり、将来的には見つかった『似合う』のセオリーを海外へ横展開するなど、様々な『似合う』のサービスをつくることが今後の当社の成長に大きな影響を与えると考えています。

戦略の3本柱の2つめ「生産支援に踏み込む」では、生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO(MbZ)」を2022年9月に開始しました。「MbZ」は、注文を受けてから商品を生産するため、発送までの期間が10日程度と、通常のお届けと比べ長くなることを懸念しましたが、お客様の反応も上々で、通常の商品と「MbZ」の商品を型当たりの販売点数で比較した場合、「MbZ」商品の販売数が1.5倍になるケースもでてきており、今後も、積極的に「MbZ」で生産を行うブランド様を増やしてまいります。

戦略の3本柱の3つめ「技術ライセンスの販売にトライ」では、ボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を2022年8月から米国で提供開始し、3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」が、手軽に体型管理をしたいという方々に受け入れられている感触を得ています。今後は、より多くの方々にご利用いただくために、プロモーションを実施していく予定です。
他にも、当社最大規模となる新たな物流拠点「ZOZOBASEつくば3」が2023年2月に竣工し、8月に稼働開始予定、11月には本格稼働開始予定です。「ZOZOBASEつくば3」は今後の商品取扱高の成長を見据え開設する拠点で、延床面積や商品保管数などの設備能力が当社内で最大規模となります。また、国内初となる最新機器などの導入により自動化を推進し、効率的な物流オペレーションを構築、既存拠点と比較して約30%の省人化を見込んでいます。

資本効率の向上

当社では資本コストを上回る利益を生み出すことが企業価値の増大につながると考えており、自己資本利益率(ROE)も経営指標に含め、資本効率の高い経営に努めていますが、当社と類似する世界的な企業の水準等を勘案し、最低30%は維持していく事を目標としています。なお、2022年度のROEは60.1%(前年同期実績62.5%)で、3年ぶりに日経500種平均株価の採用企業の中で首位となるなど、前年度に引き続き高い水準を維持し、目標値を大きく上回っております。

株主還元の方針

当社は、業績の推移・財務状況、今後の事業・投資計画等を総合的に見極め、内部留保とのバランスを取ることを経営の基本方針としています。株主の皆様への還元も重視し、今後も配当性向50%を目安に、効率的な資本の運用を目指します。なお、2022年度の株主配当は一株当たり65円で実施しました。今後も、積極的な戦略投資と株主還元の両立を目指し、企業価値の向上を目指します。

企業理念の実現に向けて

当社はこれからも、既存事業の強化と新たな成長機会への積極的な投資を継続しファッション業界のインフラとなり、また、環境と社会の課題解決に取り組むことで、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現を目指します。

財務ハイライト

  • 商品取扱高

    2021年度 商品取扱高 5,088億円
  • 売上高

    2021年度 売上高 1,661億円
  • 営業利益

    2021年度 営業利益 496億円
  • ROE

    2021年度 ROE 62.5%
  • 配当性向

    2021年度 配当性向 50.4%

業績ハイライトを見る

主なサービス

ZOZOTOWN

https://zozo.jp/

ファッションEC。
1,600以上のショップ、9,000以上のブランドを取り扱う。常時95万点以上の商品数と毎日平均2,900点以上の新着商品を掲載。(2023年12月末時点)
コスメ専門モール「ZOZOCOSME」や靴の専門モール「ZOZOSHOES」、ラグジュアリー&デザイナーズゾーン「ZOZOVILLA」を展開。
即日配送サービスやギフトラッピングサービス、支払いが2ヶ月後になる「ツケ払い」などの各種サービスを提供。

サービス開始 / 2004年12月15日

WEAR

https://wear.jp/

日本最大級のファッションコーディネートアプリ。
コーディネートの投稿、オフィシャルユーザー「WEARISTA(ウェアリスタ)※」やショップスタッフ、一般ユーザーが投稿するコーディネートの検索・閲覧・保存が可能。コーディネート投稿総数は1,400万件以上。アプリのダウンロード数は1,700万件を突破。(2023年12月末時点)

主な機能
・ピックアップタグから最新のトレンドをチェック
トップページに記載される「本日のピックアップタグ」から最旬トレンドワードと着こなしが閲覧可能

・コーディネート着用アイテムを公式サイトで購入
コーディネートの着用アイテムをZOZOTOWNやブランド公式ショッピングサイトから購入可能

・著名人やインフルエンサーも参加
お気に入りのユーザーをフォローすれば最新コーディネートをタイムラインでチェック可能。WEAR公認の人気ユーザーWEARISTAとして、モデル・タレント・デザイナー・インフルエンサーといった各界著名人も参加。

サービス開始 / 2013年10月31日

※WEARISTAは、「ファッショニスタ」として公式認定されたユーザー。

https://zozo.jp/multisize/

https://zozo.jp/multisize/

マルチサイズとは、身長と体重を選択するだけで理想のサイズが購入できる新しい洋服の買い方。2019年秋冬から、ブランドと協働でマルチサイズ(MS)展開したアイテムをZOZOTOWN上で販売開始。

参加ブランド / Audrey and John Wad、Casper John、CIAOPANIC、FREAK'S STORE、FREE'S MART、GALLARDAGALANTE、KASHIYAMA、Levi's、LOWRYS FARM、nano・universe、NATURAL BEAUTY BASIC、Ungrid、w closet 等

サービス開始 / 2019年8月2日

ZOZOUSED

https://zozo.jp/zozoused/

ブランド古着のファッションゾーン。
7,000以上のブランドを取り扱い、常時約90万点の商品アイテムを掲載。(2023年12月末時点)
カジュアルブランドからハイブランドまで幅広いアイテムを中古ならではのお得な価格で販売。

洋服の下取りサービス「買い替え割」。ZOZOTOWNでお買い物の際、過去に購入したアイテムを下取りし、下取り金額分をその場で値引きする「買い替え割」機能や、過去に購入したアイテムをいつでもZOZOポイントと交換できる「いつでも買い替え割」機能を提供。
下取りアイテムを送る際、ZOZOTOWN以外で購入したアイテムも同梱し、買取可能。買取対象ブランドは9,500以上(2023年12月末時点)で、送料・手数料無料。

サービス開始 / 2012年11月12日

fbz

https://fbz.zozo.com/

ZOZOTOWN出店企業の自社ECのフルフィルメント支援サービス。
自社EC運営のための撮影・採寸・梱包・配送などの各種フルフィルメント業務を、ZOZOの物流拠点「ZOZOBASE」が受託。設備投資・人件費・在庫保管料などの負担なしで、自社ECの運営が可能。各販売チャネル(自社EC・店舗・ZOZOTOWN)の在庫連携が可能なため、商品欠品による販売機会の損失を最小化。

サービス開始 / 2019年5月20日

ZOZOSUIT

https://corp.zozo.com/measurement-technology/

3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」は、スーツ全体に施されたドットマーカーをスマートフォンのカメラで360度撮影することで、身体の精緻な3Dモデル生成が可能。

発表 / 2020年10月

※「旧ZOZOSUIT」は2017年発表、現在はサービス終了

ZOZOMAT

https://zozo.jp/zozomat/

足の3D計測用マット「ZOZOMAT」 は、マット全体に施されたドットマーカーをスマートフォンのカメラで360度撮影することで、自宅にいながら簡単に高精度な足の3D計測が可能な計測ツール。マットに片足ずつのせ、それぞれの足をスマートフォンで撮影することで、足長・足幅・足囲などの複数箇所の計測が可能。

ZOZOGLASS

https://zozo.jp/zozoglass/

フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」は、ECにおけるコスメ購入時の課題であった「色選び」に関する不安や悩みを解消する計測ツール。スマートフォンのカメラで撮影したグラス本体の丸いマーカーによってカラーチップの位置と配置を識別し、正面に施されたカラーチップの色をもとに肌の色を検出、カラーチップ本来の登録カラーとの補正によって肌の色を計測することが可能。

ZOZOFIT

https://zozofit.com/

ボディーマネージメントサービス「ZOZOFIT」は、ジムや自宅にいながら手軽で高精度な3Dボディースキャンおよび計測データのトラッキングを可能にするサービス。
3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」の技術を活用した初のサービスとして、米国にて展開。

サービス開始 / 2022年8月24日

グループ体制図

ZOZOグループは、ZOZO本体での既存事業の推進、親会社であるLINEヤフーグループ(旧Zホールディングスグループ)とのグループシナジー創出、また、グループ会社と迅速なR&Dや新規事業の推進を実施できる経営体制を構築しております。今後も経営戦略を推進するにあたり最適なグループ体制を構築し、持続可能な成長を実現していきます。

グループ体制図

ステークホルダーインタビュー