統合報告

Vision

企業理念

企業理念

世界中をカッコよく、
世界中に笑顔を。

経営戦略

MORE FASHION
×
FASHION TECH

〜 ワクワクできる『似合う』を届ける 〜

サステナビリティステートメント

ファッションでつなぐ、
サステナブルな未来へ。

ZOZOらしさ

ソウゾウのナナメウエ /
日々進歩 / 愛

ZOZOについて

数字で見るZOZO

事業

年間購入者数

1,317万人

ショップ数

1,710ショップ

11,247ブランド

商品取扱高

6,660億円

前期比 8.4%増

財務

売上高

2,283億円

前期比 7.2%増

営業利益

693億円

前期比 7.1%増

営業利益率

10.7%

※商品取扱高を用いて算定
(その他商品取扱高除く)

EBITDA

769億円

前期比 10.2%増

サステナビリティ

従業員数

1,876人

(単体)

STEM部門人材

588人

31.9%

社内AI利用率

97%

週1回以上の
生成AI活用

CO2削減量

12,710 t-CO2

  • 2026年3月時点

主なサービス

主なサービスの一覧画像

価値創造の軌跡

“ソウゾウのナナメウエ”をいく
ファッションテックカンパニーへ

2025年度 商品取扱高 6,660億円
  • 1998年

    有限会社
    スタートトゥデイ設立

  • 2000年

    輸入販売サイト
    「STMonline」
    サービス開始

  • 2004年

    ファッション通販サイト
    「ZOZOTOWN」
    サービス開始

  • 2006年

    物流拠点
    「ZOZOBASE」
    を開設

  • 2007年

    東京証券取引所
    マザーズ市場に
    上場

  • 2012年

    ブランド古着の
    ファッションゾーン
    「ZOZOUSED」
    サービス開始

  • 2013年

    ファッション
    コーディネートアプリ
    「WEAR」
    サービス開始

  • 2017年

    3D計測用
    ボディースーツ
    「ZOZOSUIT」
    サービス開始

  • 2018年

    株式会社
    スタートトゥデイから
    株式会社ZOZOに
    社名変更

  • 2018年

    物流拠点
    「ZOZOBASE
    つくば1
    」を開設

  • 2019年

    フルフィルメント
    支援サービス
    「Fulfillment by
    ZOZO」を開始

  • 2019年

    マルチサイズ
    サービス開始

  • 2019年

    LINEヤフー
    株式会社との
    資本業務提携

  • 2020年

    足の3D計測用マット
    「ZOZOMAT」
    サービス開始

  • 2020年

    シューズ専門ゾーン
    「ZOZOSHOES」
    オープン

  • 2020年

    物流拠点
    「ZOZOBASE
    習志野
    2」を開設

  • 2021年

    フェイスカラー
    計測ツール
    「ZOZOGLASS」
    サービス開始

  • 2021年

    コスメ専門モール
    「ZOZOCOSME」
    オープン

  • 2021年

    ZOZOTOWNと
    ブランド実店舗をつなぐ
    OMOプラットフォーム
    「ZOZOMO」
    サービス開始

  • 2022年

    3Dボディースキャン
    サービス
    「ZOZOFIT」
    サービス開始

  • 2022年

    ショップスタッフの販売
    サポートツール
    「FAANS」
    サービス開始

  • 2022年

    生産支援プラット
    フォーム
    「Made by
    ZOZO」
    サービス開始

  • 超パーソナル
    スタイリングサービス
    「niaulab by ZOZO」
    サービス開始

  • 2023年

    物流拠点
    「ZOZOBASE
    つくば
    3」を開設

  • 2024年

    事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」サービス開始

  • 2025年

    英企業「LYST LTD」を
    完全子会社化

  • 2026年

    株式会社High Linkを
    完全子会社化

価値創造を支えた主な取り組み

1.ZOZOTOWNの開始と、ファッションECへの挑戦

1998年に輸入CD・レコードの通信販売を目的として創業した当社は、その後ファッションへと事業領域を広げ、2004年にファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の運営を開始しました。インターネットで服を購入することが一般的ではなかった時代から、ユーザー視点のサービスや新しい購買体験を追求し、多くの挑戦を重ねてきました。特に若年層を中心に幅広い世代から支持を集め、現在のアクティブ会員の平均年齢は34.5歳(※1)と、ファッションへの感度が高いユーザー層に深く根付いています。ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」やファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」などの展開に加え、2021年の大規模リニューアルを機にコスメ専門モール「ZOZOCOSME」やラグジュアリー&デザイナーズゾーン「ZOZOVILLA」といった新規カテゴリのブランド誘致も進め、ブランド展開数や取扱商品数をさらに拡大しています。

(※1)2026年3月時点

2.グループシナジーにより、新たな価値と成長機会を創出

2019年にヤフー株式会社(現・LINEヤフー株式会社)との資本業務提携を締結しました。これにより、LINEヤフー株式会社が運営するオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」へのZOZOTOWN出店が実現しただけでなく、相互送客や会員基盤の連携を通じた新たな顧客接点の創出など、グループシナジーを活かした事業成長を推進しています。

3.計測技術とAIで、「似合う」の探求とファッション体験の進化を推進

2017年に採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT」(※2)を発表したことを皮切りに、足の3D計測用マット「ZOZOMAT」、フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」など、お客様一人ひとりに「合う」商品を届けるための計測テクノロジーを次々と開発してきました。こうした取り組みを土台に、2022年には経営戦略に「ワクワクできる『似合う』を届ける」を追加し、「似合う」の追求を経営の中核に据えました。その後、当社初のリアル店舗として超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」(※3)を展開するなど、デジタルとリアルの双方で「似合う」に関する独自の知見を積み重ねてきました。現在はこうした知見を活かし、お客様一人ひとりの個性や好みを深く理解して「似合う」を届ける"ファッション特化型AIエージェント"の開発に注力しており、より豊かで新しいファッション体験の実現を目指しています。

(※2)2019年10月 配布終了/2022年6月 サービス終了
(※3)2025年7月niaulab by ZOZO店舗はクローズし、そこで得た知見を既存サービスへ活用中

グループ体制図

グループ体制図

ZOZOグループは、研究・開発、ファッション周辺領域、海外事業それぞれの子会社と連携しながら、既存事業の深化と新たな価値創出を推進できるグループ経営体制を構築しております。

マテリアリティ

マテリアリティの特定

当社では、重要なステークホルダーから日常的に当社に対する期待、要望、意見を収集しています。当社のサービスユーザー、クライアントからの期待などは、アンケートやインタビューを通じて収集し、既存の株主および他の投資家からの期待も、株主総会や、エンゲージメント・ミーティング、当社への評価データを通じて収集しています。また、業界団体やNGOの方々からの期待などは、ミーティングやインタビューをおこない把握に努めています。これら各ステークホルダーの期待や要望と主要なESG評価項目などの社会からの要請を参考に、当社グループの特性や当社グループの成長への寄与の観点から議論・検討し、ステークホルダーと当社の双方にとって重要性の高いマテリアリティ項目を19項目特定しました。

  • 「マテリアリティ」はSDGs推進委員会にて審議し、2024年8月16日の取締役会にて承認

特定プロセス

Step1:課題の抽出

主要なESG評価機関(投資家)の評価、社会からの要請や株主、顧客、取引先、従業員、自治体、NGO等、各ステークホルダーの声を参考に、当社グループの特性や成長への寄与の観点から課題を抽出

  • アナリストレポート、ユーザーインタビュー、取引先アンケート、従業員アンケート、NGOインタビューなどを参照

Step2:マテリアリティの分析・評価

「ZOZOグループとして大切にしたいこと」と「財務影響」を考慮して「ZOZOグループにとっての重要性」、「ステークホルダーにとっての重要性」の2つの軸で、マテリアリティを仮評価。仮評価を踏まえ、マテリアリティを解決する「4つの重点取り組み」を仮策定

Step3:妥当性の確認

仮評価したマテリアリティと「4つの重点取り組み」の妥当性、成長戦略との整合性を確認し、SDGs推進委員会にて経営陣により審議

Step4:決議

取締役会決議を経て、当社グループのマテリアリティを特定・公表

  • 社会環境や経営環境の変化に合わせて随時見直しをおこないます

マテリアリティマップ

マテリアリティマップ

4つの重点取り組みとマテリアリティの関係

4つの重点取り組みとマテリアリティの関係図

重点取り組み1
取引先と共につくる、サステナブルでナナメウエなサービスの提供

テクノロジーの活用や取引先を含むすべてのステークホルダーと協働・共創することで、安全・安心で持続可能なワクワクするサービスを提供し、環境・社会課題の解決を目指します。
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重点取り組み2
DE&Iの推進による、すべての人が自分らしく笑顔で生きられる職場や地域の実現

多様性を重んじる職場環境の推進や、産官学を中心としたステークホルダーとの連携により地域社会の活性化および次世代支援に貢献することで、誰もが尊重し合い自分らしく笑顔で生きられる公平・公正な世界の実現を目指します。
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重点取り組み3
環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献

自然環境の課題解決にステークホルダーと共に取り組み、環境負荷を軽減することで、持続可能な地球環境の実現を目指します。
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重点取り組み4
ガバナンス強化による、正しい経営と強靭な管理体制の維持・改善

コーポレートガバナンスやリスクマネジメント、プライバシーセキュリティ等を強化することで、健全かつしなやかな管理体制を維持・改善し、高い透明性・実効性・迅速性のある経営を目指します。
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成長戦略

中期経営計画

中期経営計画のグラフ

当社グループは、2026年3月期の通期決算において、2030年3月期に調整後EBITA(M&Aにより認識したのれん等償却費ならびにM&A関連費用〈仲介費用及びデューデリジェンス費用等〉を除く営業利益)900億円の達成を目指す中期経営計画を発表いたしました。ZOZOTOWNを含む国内既存事業を「More Fashion領域」、国内ファッション周辺領域にて今後の拡大を目指す「Near Fashion領域」、LYSTおよびZOZOFITを中心とした北米・欧州地域における収益拡大を目指す「Global領域」と位置づけております。2030年3月期においては、More Fashion領域で800億円、Near Fashion領域およびGlobal領域でそれぞれ50億円、全事業合計で900億円の調整後EBITAを目指します。

More Fashion領域
ZOZOTOWNを中心としたMore Fashion領域においては、新規ユーザーの獲得強化や新規ブランドの積極誘致に加え、ZOZOが保有する豊富なデータの活用等を通じて、ユーザー・ブランド双方に対し、当社ならではの付加価値を提供するサービスを目指し、新たな取り組みを強化してまいります。

Near Fashion領域
自社開発・協業・資本提携を収益創出の手段として考えており、ファッションの周辺領域においてZOZOTOWNユーザーが好んで利用されるであろうZOZOTOWN以外での消費体験が出来るサービスを、複数提供することによる収益貢献を目指します。

Global領域
欧州・北米地域を中心に海外における収益創出に向けて、ZOZOが保有するテクノロジーを軸に拡大する方針となっております。米国を中心に展開するZOZOFITの機能強化および展開地域の拡大を進めるほか、2025年5月より連結を開始したLYSTに対して、ZOZOの知見・ノウハウを活用することで、収益貢献の実現を目指します。

CEOメッセージ

代表取締役社長兼CEO宏太郎役員 澤田宏太郎

ファッションの未来を、テクノロジーと感性で拓く

次の成長ステージに向けた道筋

ZOZOTOWNの開設から20年以上、私たちはファッションとテクノロジーを掛け合わせながら、時代とともに進化を続け、今日の事業基盤を築いてきました。そしてZOZOはその基盤をさらに発展させ、次の成長ステージへ踏み出すため中期経営計画を策定し、発表しました。この計画は、中長期的な企業価値向上に向けた道筋を示すものです。

かけぬけろ!チュウけい

生成AIをはじめとするテクノロジーの急速な進化を、私たちにとって大きな追い風と捉えています。ファッションは、一人ひとりの好みや感性、ライフスタイルが反映される、多様で奥深い領域です。ZOZOはこれまで、ファッション領域に特化したデータとテクノロジー、そして人それぞれ異なる「似合う」というテーマに向き合い続けることで、独自の知見を積み上げてきました。こうした強みは、テクノロジーの進化が加速する時代において、今後さらに大きな価値を発揮していくものだと確信しています。

ZOZOの中期経営計画のマスコットキャラクター「チュウけい」

そして、この強みを確かな成長へとつなげていくためには、事業を支える体制や経営資源の充実が欠かせません。ZOZOでは、人・技術・資金といった成長に必要なリソースも着実に整ってきました。外部環境の変化と社内基盤の充実が重なる今こそ、さらなる成長へ踏み出す好機であると考えています。

3つの事業領域で描く中期経営計画

中期経営計画では、2030年3月期に調整後EBITA900億円という目標を掲げています。この目標の実現に向けて、私たちは「More Fashion」「Near Fashion」「Global」という3つの事業領域において、ZOZOTOWNをさらに強化しながら、その外側に新たな収益の柱を育てていく方針です。

中期経営計画のグラフ

More Fashion領域では、ZOZOTOWNを中核に、既存事業の基盤をより強固なものにしていきます。この領域は、ZOZO全体の成長エンジンであると同時に、Near FashionやGlobalを含む今後の事業展開を支える土台でもあります。日本におけるファッションECでの圧倒的なプレゼンスを一段と高めながら、オンラインにとどまらず、ポップアップストア等のリアルの場も含め、多様な接点を創出し、より多くのお客様にZOZOならではの価値を届けていきます。

中期経営計画のグラフ

また、この領域で重要な鍵となるのが、お客様一人ひとりに「似合う」を届ける体験の進化です。ZOZOTOWN事業では現在、お客様の個性や好みをより深く理解し、最適な商品やスタイルとの出合いを提案する“ファッション特化型AIエージェント”の開発に注力しています。

ファッションは、さまざまな要素が複雑に絡み合う、感性豊かな領域です。だからこそ、ZOZOが長年積み上げてきたファッション固有のデータや「似合う」に関する知見は、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化とともに、より一層、真価を発揮していくものと考えています。お客様一人ひとりの感性に寄り添い、ファッションとの新たな出合いを生み出すことで、ZOZOTOWNのプラットフォームとしての価値をさらに高めてまいります。

ZOZOTOWNユーザーとの親和性が高いファッション周辺領域例

Near Fashion領域では、ZOZOTOWNユーザーとの親和性が高いファッション周辺領域において、新たな国内事業の柱を育てていきます。ファッションを楽しむ延長線上には、フレグランスや美容、ライフスタイルなど、市場規模と成長余地を兼ね備えた隣接領域が広がっています。ZOZOTOWNの1,317万人(※1)のユーザー基盤を活かし、M&Aや協業、自社での新規事業開発を組み合わせながら、より幅広いシーンで「ファッションの“こと”ならZOZO」という世界観を広げてまいります。

(※1)2026年3月時点

ZOZOTOWNユーザーとの親和性が高いファッション周辺領域例

Global領域では、北米・欧州市場を中心に、「Lyst」や「ZOZOFIT」などを通じて、ZOZOならではのファッションとテクノロジーの価値を世界へ広げていきます。欧米を中心に高い認知を持つファッションショッピングプラットフォーム「Lyst」とともに、日本国内で積み上げてきたファッションECの知見やノウハウを活かし、グローバル市場における競争優位を築いていくことを目指します。

ZOZOFIT

また、米国を中心に展開する3Dボディースキャンサービス「ZOZOFIT」などを通じて、テクノロジーを活かしたZOZOならではの価値を、世界へ届けていきます。
Global領域は現時点では投資フェーズと位置づけています。短期的な収益貢献だけを追うのではなく、次なる成長カーブを描くための基盤づくりを優先しながら、着実に歩みを進めてまいります。

ZOZOFIT

中長期的な企業価値と資本効率

中期経営計画の目標達成を見据えながら、その先の事業環境変化についても注視しています。生成AIの進化によるファッション消費や情報探索の変容、越境ECをはじめとするファッション消費のグローバル化の加速、Z世代・α世代が購買の中心を担う時代の到来や消費の多様化は、ファッション産業の構造を大きく変えていく可能性を持つメガトレンドです。こうした長期的な視野のもと、ZOZOTOWNを中核とした既存事業の収益力を堅実に高めながら、規律ある成長投資を推進することが、中長期的な企業価値向上の基本方針です。成長に向けた投資と株主の皆様への適切な利益還元を両立させるため、資本効率の向上とキャッシュ・フロー創出力の強化に引き続き取り組んでまいります。あわせて、配当性向70%以上という方針を堅持しながら、持続的な成長と株主還元の両立を目指します。

実効性あるコーポレートガバナンスの実現

長期的な企業価値の向上には、実効性のあるガバナンスの強化が不可欠です。ZOZOの取締役会では、社外取締役を含む多様なバックグラウンドを持つメンバーが、経営の方向性や重要な意思決定事項について活発に議論しています。また、定時取締役会とは別に、取締役が持続的な企業価値向上に向けて議論する「戦略検討会」を設けています。社外取締役を含む各取締役の知見や視点を活かし、ガバナンスや事業戦略などについて、十分な時間をかけて意見交換をおこなっています。

これらの体制のもと、中期経営計画の推進においても、ガバナンスの実効性を高める取り組みを進めています。各領域の担当役員を明確にし、責任ある推進体制を整えたほか、新規事業のスピード感を維持しながら、取締役会が適切に経営を監督できるよう、決裁基準の見直しもおこないました。形式的なコンプライアンスにとどまらず、実効性の高いガバナンスを実現するために、取締役会が経営の監督機能を発揮することで、透明性の高い経営を実現してまいります。

work with Pride Gold2025のロゴ/work with Pride Rainbow2025のロゴ/D&I AWARD BEST WORKPLACE for diversity&inclusion2025のロゴ

このようなガバナンス基盤を軸に、持続的な企業価値の向上に向けて、サステナビリティを経営の中核に据えた取り組みも着実に推進しています。DE&Iの推進においては、女性活躍の推進とジェンダー規範にとらわれない働き方の実現、障がいのある方々が能力を最大限に発揮できる職場環境の整備、多様な家族のかたちを尊重した制度の拡充、外国にルーツのある方々が自分らしく活躍できる組織づくりを、経営トップとして積極的に進めてまいります。社員1,876名(※2)一人ひとりの多様な個性こそがZOZOの価値創造の源泉であり、誰もが能力を発揮し、互いに信頼し合える職場環境を実現することは、経営の重要な責務であると考えています。

work with Pride Gold2025のロゴ/work with Pride Rainbow2025のロゴ/D&I AWARD BEST WORKPLACE for diversity&inclusion2025のロゴ

また、ファッション産業が直面する環境負荷やサプライチェーンにおける課題についても、重要な経営課題と捉えています。再生可能エネルギーの導入やサステナビリティ情報を発信する「elove by ZOZO」の運営、サプライチェーン調査といった具体的なアクションを着実に進めることで、社会からの信頼の醸成とZOZOの長期的な競争力の強化を図るとともに、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

(※2)2026年3月時点

「elove by ZOZO」ZOZOTOWNでファッションに関するサステナビリティ情報をお届け

ステークホルダーの皆様へ

ZOZOは、企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現に向け、ファッションとテクノロジーの力を掛け合わせながら、これまでにない新たな価値の創造と社会課題の解決に挑戦し続けてまいります。テクノロジーが進化し続けるなかでも、私たちはそこに必ず「人」ならではの感性を掛け合わせることを大切にしていきます。ファッションが人々の生活を彩り、新たな一歩を後押しする力を持つと信じているからこそ、その力を一人でも多くの方へ届けることが私たちの使命です。変化の速いこの時代だからこそ、足元をしっかりと固めながら大胆に挑戦を続け、すべてのステークホルダーの皆様との信頼関係を一層強固なものとしてまいります。

CTOメッセージ

執行役員兼CTO 瀬尾 直利

AIとともに、非線形の成長を目指す

AIと踏み出す、次のステージ

ZOZOでは現在、スタッフの97%が週1回以上、生成AIを業務に活用しています(※1)。複数の生成AIツールの全社導入や開発AIエージェントの全エンジニアへの展開など、組織の可能性を広げる基盤づくりをここ数年にわたり進めてきた成果が、この数字にも表れてきています。しかし、これはあくまで通過点に過ぎません。私たちが目指しているのは、AIを前提に業務プロセスを再設計し、新たな価値を生み出せる組織への進化です。AIを個人が部分的に活用する段階から、組織全体の業務プロセスへと広げ、人の力だけでは到達できなかった水準の価値創出を実現していく——それが、次のステージです。

(※1)2026年3月時点

All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)の図

2026年4月にZOZO独自のAI活用指標「All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)」を導入しました。AZARSは「個人AI活用レベル」と「組織AI活用レベル」の2軸で構成され、AI活用の状態を全社統一の基準で可視化・評価できる指標です。エンジニアと非エンジニアの双方に共通する指標を設けている点が特徴であり、職種にかかわらず組織全体でAIを使いこなす状態を目指しています。私たちが最終的に目指しているのは、AIを前提に業務プロセスそのものが再設計された状態、すなわちAZARSでいうLV4.(※2)の実現です。個人のスキルに依存せず、組織として再現性をもって価値を生み出し続けられる状態を作り上げていきます。

(※2)
個人AI活用レベル LV4.業務変革「AI活用を前提に自身の業務プロセス自体を再構築し、AIと人間の役割の構造を組み替えられる」
組織AI活用レベル LV4.業務変革「主要業務がAI活用前提で再設計されており、チーム構成や分業の仕組み自体が見直されている」

All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)の図

「人×技術」で進化する組織

AI活用が進む中で、エンジニアに求められる役割は大きく変わってきています。コーディングの負荷が下がる一方で、AIが生成したアウトプットを正しく評価・判断する力や、「何を」「なぜ」作るのかという上流の意思決定に関わる力が重要視されるようになりました。開発部門が「どう作るか」から「何を作るか」へと重心を移すことで、エンジニアがビジネス側の議論に主体的に参加し、サービス全体の価値を高めていくことができると考えています。こうした役割の変化はエンジニアに限った話ではなく、AI活用の広がりはすべての職種における仕事の在り方そのものを問い直していると言えます。

この大きな潮流を組織全体として後押しするために、人事部門とも連携し、AI時代に求められる人材像や働き方の方向性を模索し続けています。AIという“パワードスーツ”を全社員がまとい、それぞれの領域で価値を生み出し続けられる組織を作ることが、重要な使命の一つです。そのためにはまず、職種や部門を問わず、AIの活用力と業務理解の両方を高いレベルで持つ人材を増やしていくことが欠かせません。そうした人材が各組織の中で知見を広げていく起点となることで、組織全体の能力を底上げしていくと考えています。

データと知見が生み出す競争力

ZOZOの似合うコーデAI ラボくん

AIによるコーディネート提案を通じてユーザーの服選びをサポートする「ZOZOの似合うコーデAI ラボくん」を提供

ZOZOの競争優位の源泉は、長年にわたりファッションEC事業に深く向き合ってきたことで蓄積された、膨大な購買データ・アイテムデータ・コーディネート画像、そして「似合う」に関する独自の知見にあります。ファッションは、流行・サイズ・色・個人の趣味嗜好など複合的な要素が絡み合う、極めて複雑な領域です。スペックや価格で比較しやすい商材とは本質的に異なり、画一的な最適解を導き出すことが難しい分野だと言えます。この難しさを、テクノロジーとデータで紐解いていけることこそが、ZOZOにとっての強みだと考えています。こうしたファッション特有の複雑さは、汎用AIだけでは十分に捉えきれない領域です。だからこそ、ZOZO固有のデータと知見を活かした、ZOZOならではのAI開発を進めています。ユーザーの言語化しにくい悩みや感性に寄り添い、一人ひとりに最適な提案を届けることで、「ファッションの“こと”ならZOZO」と想起される存在になることが、AI時代における私たちの目指す姿です。その実現に向けた開発投資の深化が、中長期的な売上成長と利益率の向上を支える重要な原動力になると考えています。

ZOZOの似合うコーデAI ラボくん

AIによるコーディネート提案を通じてユーザーの服選びをサポートする「ZOZOの似合うコーデAI ラボくん」を提供

技術で拓くZOZOの未来

AI活用や技術開発を事業成長につなげていくうえで、開発部門が果たす役割はますます大きくなっています。今期策定した中期経営計画の達成に向けても、AIの活用によってプロダクト開発のスピードと質を高めることで、これまで線形で描いていた成長を非線形に引き上げることも可能だと考えています。技術への投資は単なるコストではなく、事業成長を加速させるための重要なドライバーであるという認識のもと、開発組織への継続的な投資を進めていきます。

ZOZOTOWN・WEARのパーソナライズ化

ZOZOTOWNのパーソナライズ化などに、より一層取り組んでいく(画像はこれまでの事例)

その具体的な取り組みの一つが、ZOZOTOWN R&Dのプロジェクトです。開発部門発信で事業貢献につながるアイデアを形にするこのプロジェクトでは、複数のテーマで検証と開発が進んでいます。検索やレコメンドなど特定の分野に長く向き合ってきたエンジニアだからこそ生み出せる発想を、AIと掛け合わせることで新たな価値へとつなげていくことができると考えています。

ZOZOTOWN・WEARのパーソナライズ化

ZOZOTOWNのパーソナライズ化などに、より一層取り組んでいく(画像はこれまでの事例)

グループ会社との連携においても、開発部門が果たす役割は一層高まっています。LYSTやHigh Linkをはじめとするグループ各社とともに、技術やデータを事業横断で活用する取り組みを進めることで、ZOZOグループ全体の価値向上に貢献していきます。一方で、こうした取り組みを進めるうえでは、AIガバナンスおよびセキュリティの観点を経営と一体で捉えることが不可欠です。AIの活用範囲が広がるほど、データの取り扱いや、意思決定プロセスへのAIの関与に関するルール整備、透明性の確保が重要になります。技術の力で事業価値を最大化しながら、リスク管理の面でも信頼されるテクノロジー組織であり続けることに、CTOとして責任を持って取り組んでいきます。

ステークホルダーの皆様へ

ZOZOの事業はプロダクト開発と密接に結びついており、その質とスピードが事業成長を大きく左右します。中期経営計画で掲げるMore Fashion領域での深化はもちろん、Near Fashion領域やGlobal領域への展開においても、技術とデータの力で事業の可能性を広げていく開発部門の役割は変わりません。「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念の実現に向け、AI時代においても人と技術の力を掛け合わせながら、新たな価値を創出し、持続的な成長を目指してまいります。

私たちの強み

ファッションEC基盤とグループシナジーが生み出す成長力

  • 年間購入者数1,317万人、11,000以上のブランドを取り扱う国内最大級の事業プラットフォーム
  • ファッション購入時における高い想起率(※1)に支えられた、強固なアクティブ顧客基盤
  • 若年層のECシフトに応える、ジャンルを問わない圧倒的な品揃えの提供
  • LINEヤフーグループとの連携による、圧倒的な送客・新規顧客獲得力

(※1)女性15歳-59歳を対象に実施したアンケート調査の結果「ファッションを買う場所」について31.3%がZOZOTOWNを想起

テクノロジーやR&D機能、AIを活用した価値創造

  • 20年以上にわたり蓄積した膨大な購買・コーディネート・身体計測データ
  • 「ZOZOMAT」「ZOZOGLASS」など、サイズや色選びの不安を解消する独自計測技術の開発と提供
  • ファッション特化型AIの開発と、自社サービスの競争優位性を確立する戦略的な知的財産(特許)の獲得
  • ラボくんが会話を通じてあなたに似合うおすすめのコーデを提案し、そのポイントやおすすめする理由を解説します。

イノベーションを創出する独自の企業文化と人的資本

  • ファッション好きな社員によるサービス運営と高水準のエンゲージメントの維持(※2)
  • 独自指標「AZARS」に基づくAI活用の浸透(※3)により、生産性向上と業務効率化を推進
  • 『ナナメウエアワード』をはじめとする、社員の自発的な挑戦と新たな価値創造を促進する企業文化

(※2)社員向けに実施しているエンゲージメント調査の結果、エンゲージメントスコアは80(業界平均スコア:73)
(※3)2026年3月時点 週1回以上の生成AI活用率97%