労働慣行
当社は、従業員が長期的に活躍できるように企業理念・社風への共感はもちろん、ファッションや当社のサービスに対する想い、どのように社会に貢献していきたいか、どのような人間になりたいかなど、スキルのみならず価値観や人間性も重視した採用選考をおこなっています。また、多様なライフスタイルに合わせた働き方ができるようパルスサーベイにより定点的に従業員の状態を把握し、人事制度や研修を検討する等環境の整備を進めています。他にも、企業理念を実現するためには従業員が「楽しく働く」ことが必須だと考えています。そのため、「EFM」(Employee Friendship Management)という考え方のもと従業員同士の横断的な繋がりを構築する施策を企画・実施したり、人事データベースで従業員に関する情報を一元管理し一人ひとりが能力を最大限発揮できる人員配置に努めています。
ISO認証
当社はお客様からの注文後に商品の生産(受注生産)をおこない、需要に応じた適正量の生産が可能な生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を開発し、取引先ブランドへ提供しています。また、当社の生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の生産をおこなう中国の提携工場ではISO14001認証、ISO45001認証、QMS認証(ISO9001認証)を取得しています。
グループ会社名 | 所在地 | 認証取得年月 |
南通卓騰信息科技有限公司 | 中国 江蘇省 | 2023年3月 |
労働安全衛生
働きやすい環境づくり
従業員が「自事(しごと)」(※)をしやすい環境づくりにも取り組んでいます。例えば、物流拠点「ZOZOBASE」の休憩室には色とりどりのインテリア家具を備え、一般的な倉庫のイメージとは異なる空間をつくっています。これには、庫内で働く従業員に休憩時間をよりリラックスして過ごしてほしい、ファッションを扱う会社で働く上で感性を養ってほしい等の想いを込めています。デスクワークメインのオフィスでは、従業員間でのコミュニケーションを円滑にするためデスク間の仕切りをなくしたり、ミーティングスペースを多く確保したりするなど、様々な工夫を施しています。
また、労働者代表、オブザーバー(産業医)および会社代表が出席する「安全衛生委員会」を毎月開催しています。当委員会では労働災害の発生状況や各拠点の労働環境の報告や、従業員の残業時間や業務量を確認し適正化について話し合うなど、従業員主導で働きやすい環境についての議論をおこなっています。
(※)当社では、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。
物流拠点「ZOZOBASE」での取り組み
「ZOZOBASE」では、安全確保が重要課題であることから、労働災害の防止、従業員の安全と健康の確保、快適な職場環境の形成・促進を図っています。
安全衛生委員会の設置
拠点毎に安全衛生委員会を設置し、労災事故、残業、欠勤人数・理由、必要な資格取得状況・メンバーリストの更新、巡視による危険性指摘とその是正対応、リスクアセスメントの更新などを報告、確認しています。安全衛生委員会は法令通り毎月開催しています。
安全衛生委員会体制図

労働安全衛生・労働災害に関する取り組み
庫内巡視スコア
ZOZO独自の安全基準をスコアリングし、その基準を満たしているか定期的に巡視し、チェックをおこなっています。
バース転倒防止柵
安全対策の観点から、バースからの落下を防ぐため、防止柵を設置しています。
- バースとは:荷物の積み下ろしをするためにトラックを接車するスペース
安全啓発ポスター
ZOZOBASEのコンセプトであるスマイルデリバリー(お客様に笑顔を届ける)のロゴを用いた安全啓発ポスターを掲示しています。
環境改善アンケート
作業者に労働環境に対するアンケ―トを定期的に実施し、その結果を踏まえ改善をおこなっています。
ヒヤリハットアンケート
作業者にヒヤリハットの経験についてアンケートを随時実施し、その結果を踏まえ対策をおこなっています。
労働安全衛生・健康推進方針
法令遵守
事業活動をおこなう各国または各地域で適用される労働安全衛生関係法令および規制、社内基準を遵守し、労働安全衛生管理に努めます。
労働安全衛生管理体制
全拠点において役割と責任を明確にした体制を整備します。
リスクの低減と職場環境の継続的改善
職場の潜在リスクを特定し、排除・低減することで、継続的に職場環境の改善に取り組みます。
最新技術や省人化による安全の実現
最新技術の導入や省人化を積極的に推進し、安全な職場を実現します。
安全衛生教育・訓練、啓発活動
労働安全衛生および健康推進に関する教育および啓発活動を継続的に実施し、意識向上につなげます。
コミュニケーション
円滑なコミュニケーションを図り、全員参加型の労働安全衛生活動および健康推進に取り組みます。
健康維持の支援
ZOZOグループすべての役員および従業員のメンタルヘルス対策と健康維持を継続的に支援します。
※従業員と業務全体を対象にしています
労働環境の整備
従業員代表
日本の労働関連法に基づき、各拠点の従業員から代表者を法令で定められた方法で選出し、従業員代表として就業規則の変更や労使協定の締結等を企業側と協議の上おこなっています。
(※)人権に関する基本方針で結社の自由・団体交渉の権利行使を尊重していますが、当社に労働組合はございません。
公正な賃金/同一労働同一賃金への取り組み
従業員の賃金については、労働基準法や最低賃金法、男女雇用機会均等法、パートタイム・有期雇用労働法などの関連法令を順守し、各国の関連法令を遵守した基準を上回る最低賃金基準以上の生活賃金で支給しています。また、国内においては同一労働同一賃金に関する法律を遵守し、性別や雇用形態に関わらず、不合理な待遇差がないよう、均衡・均等待遇を推進しています。
労働時間削減のための取り組み
社員が心身ともに健康に働き能力を十分発揮できるよう、労働時間を抑制しワークライフバランスに配慮した働きやすい環境づくりに努めています。
- 毎月中旬に月の残業時間の予測を算出。残業が45時間を超える可能性のある社員の業務調整を上長へ依頼。
- 勤怠システムを通して上長が残業時間を管理・把握し、規定残業時間を超過しないよう、注意喚起をおこなう。
- 残業80時間を超えた場合には、産業医面談と人自部との面談を実施し、今後の対策を検討。
- 業務を効率化するため、RPAを導入。(一部の部門)
(※)当社は、労働基準法や労使協定に基づき、適切な労働時間および休憩時間、時間外労働、深夜労働、休日、休暇に関する規則を就業規則に定めております。(人権に関する基本方針)