サステナビリティ

廃棄物

廃棄物

持続可能な社会の実現に向けて、二次流通で衣料品を循環させることや紙使用量の削減など、廃棄物の削減に取り組んでいます。

リユース事業「ZOZOUSED」における取り組み

  • 買い替え割りの図

ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」では、お客様が使わなくなったファッションアイテムの買取・販売をおこない廃棄物削減に取り組んでいます。また、アイテムを回収する際に使用する資材は、クリーニングすることで繰り返し利用できるリユースバッグを導入しています。
※「買い替え割」は株式会社ZOZOの登録商標です


「ZOZOUSED」の歩みと循環型ファッションへの取り組み


衣料品の再流通プロセスとトレーサビリティの確保
お客様から買い取ったアイテムのうち、販売基準に満たないものについては、適切な処理をおこなう複数の衣料品買取業者に買い取っていただくことで、廃棄を最小限に抑えています。

そのうち、多くのアイテムを引き渡している買取業者においては、当社から買い取ったアイテムを自社運営店舗にて再販売しています。再販売が難しいアイテムについても、需要がある海外への輸出や工業用ウエス(拭布)、車の座席用クッション材などへの再利用を通じて、ほぼ100%のリユース・リサイクルを実現しています。

海外に輸出されたアイテムは、主にマレーシアの工場に届けられ、現地での選別・加工を経て世界各国に出荷されます。さらに、同社の担当者が毎年マレーシア工場を訪問し、作業環境や再利用状況などを確認することで、アイテムのトレーサビリティの確保に努めています。


CO2排出削減量.png

「ZOZOUSED」で、お客様から回収したアイテムを二次流通させることにより、新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までに発生するCO2排出を防ぐことができたと想定した場合、サービス開始時から累計でCO2排出量は約18万トン(※1)の削減。また、2024年度のCO2排出抑制量をスギの木の吸収量に換算すると約158万本に相当します。(※2)

※1 2012年11月〜2025年3月。新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までの間に発生するCO2排出を回避したと仮定。回収したアイテム品数を重量に変換(出典:環境省「サステナブルファッション―これからのファッションを持続可能」)し、アイテム1kgあたりのCO2排出量を乗算し算出(出典:環境省「3R 原単位の算出方法」
※2 スギの木1本あたり約14kgのCO2排出量を吸収すると仮定(出典:関東森林管理局 森林の二酸化炭素吸収力

リユース経験者.png

また、これまでに「ZOZOUSED」の利用者数(リユース経験者数)は、サービス開始から累計(※)で約499万人にのぼります。当社は今後も、リユース経験者を増やしていくことで、循環型ファッションを確立し、循環の環を拡げていきたいと考えています。

※2012年11月〜2025年3月。リユース経験者の定義は、「ZOZOUSED」サービス商品の購入者・買い替え割サービスの利用者・通常買取サービスの利用者の合計

梱包資材パッケージにおける取り組み

ZOZOグループでは多様な商品に合わせて様々な梱包資材を使用しているため、「商品パッケージングの廃棄物・リサイクル」をマテリアリティの一つとして捉えています。今後も循環型社会形成のために、プラスチック素材の資材の素材変更や、FSC認証(※1)取得済の段ボールの使用などのサステナブルな資源の採用、過剰梱包を防ぐため適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みの導入など、環境に配慮した取り組みを進めてまいります。

  • 商品梱包時に使用する緩衝材をプラスチック素材から再生紙100%素材に変更
  • FSC認証(※1)を取得した段ボールの使用
  • 梱包袋資材をバイオマスプラスチック25%配合の資材に変更
  • 過剰梱包を防ぐため適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みを導入
  • 過剰梱包を防ぐため資材の種類を常時10数種類用意し適切なサイズの資材を使用
  • 繰り返し使用できるZOZOTOWNオリジナルの不織布製のリユースバッグ(※2)の使用
  • 商品に同梱していた紙の納品書兼領収書を電子化
  • 商品入荷時に必要のないプラスチックハンガーは出来るだけ控えるようブランド様へアナウンス

※1 FSC認証:環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組み
※2 ZOZOTOWNオリジナルの不織布製のリユースバッグ:「買い替え割」サービスにて下取りアイテムをお客様から回収する際は、繰り返し使用できる、ZOZOTOWNオリジナルの不織布製のリユースバッグの使用を推奨しています。現在、一度使用された約94%のリユースバッグをクリーニングしており、その後、平均5~6回再利用しています。(「買い替え割」は株式会社ZOZOの登録商標です)


配送時の梱包資材を環境に配慮した素材に変更

容器包装材使用量

2022年度 2023年度 2024年度
段ボール

容器包装材使用量(kg)

10,840,114 9,190,662 8,795,579
容器包装材の再生素材の割合(%) 100 100 100
売上原価に対する割合(%) 22.6 18.8 17.3

出荷袋

※バイオマス配合プラスチック素材

容器包装材使用量(kg) 757,363 1,106,101 1,213,225
容器包装材の再生素材の割合(%) 25 25 25

出荷袋

※紙素材

容器包装材使用量(kg) 247,376 218,411 244,952
容器包装材の再生素材の割合(%) 0 0 0
売上原価に対する割合(%) 2.9 3.7

※売上原価に対する割合は2024年度から段ボールに出荷袋を加えて算出

ペーパーレス化の促進

・ZOZOTOWNの納品書兼領収書を電子化

ZOZOTOWNで注文いただいた際にお客様へお渡しする納品書兼領収書を2021年から全て電子化しています。2024年度の出荷件数で換算した場合、年間約6,100万枚の納品書兼領収書(紙)を削減したこととなり、その出力と焼却に伴い排出されるはずであった、約354トンのCO2の削減が見込まれます。また社内においても電子契約サービス「クラウドサイン」を導入し契約書などWeb完結型として紙の廃棄削減に取り組んでいます。

ZOZOTOWNの納品書兼領収書を電子化
電子契約の導入による業務効率化と紙使用量の削減