Interview
ECの基礎を学ぶジョブローテーションとは?
ZOZOの新入社員たちに本音を聞いてみた
ZOZOでは、ビジネス部門の新卒社員が、物流管理・カスタマーサポート・EC事業部門の主要3部門を3カ月ごとに短期のジョブローテーションをおこないます。
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就活生目線で見る「ZOZO」という会社
──── まずは、みなさんがZOZOに入社しようと思ったきっかけを教えてください。
夏目:「働く」ということに抱いていたイメージを、ガラリと変えてくれたのがZOZOだったんです。
私はもともと、働くことに対してポジティブなイメージを持てていませんでした。生きていくためには仕事が必要ですがこれといってやりたいこともなかったので、就職活動もあまり乗り気ではなくて。
でも、ZOZOの選考を受けてみると、考え方が変わりました。働くことを本気で楽しんでいる人たちに出会ったからです。話を聞くうちに、「私もZOZOのスタッフのように、働くことを楽しみたい」と思うようになって、ZOZOに入社することを決めました。
宇賀神:「どんなときも自分らしくいられる会社」がZOZOだったからです。
私は国際関係の学部に在籍していたので、人それぞれに違いがあることは当たり前で、個性はリスペクトされるものとして大学4年間を過ごしてきました。
しかし、いざ就活が始まると、多くの学生が“就活生としてあるべき姿”を演じているような気がしてきて…。気が付けば私自身も、どこか本当の自分を抑え込むようになっていました。
ただ、ZOZOの面接を受けているときだけは違ったんです。就活生としての私ではなく、「宇賀神海夏」という私自身をリスペクトしてくれたことで、自分らしくいられることができました。
最終的には、見た目やファッションを含め、自分の個性を大切にできることが決め手になり、ZOZOの一員になりました。
古関:好きなことを自事(※)にしながら、仲間と一緒に楽しく毎日を過ごせる会社がZOZOだったからです。
私はもともとファッションが好きでしたが、働き方やカルチャーに魅力を感じ、IT企業をメインに就活していました。ただ、ZOZOはいわゆるアパレル企業とは違い、IT企業寄りのカルチャーも持ち合わせています。
好きなことを自事にしながら、世の中に新しい価値を提供しようと力を合わせられるZOZOは、チームスポーツを長年続けてきた私には非常に魅力的に映ったんです。
──── 入社する以前、「1年目の短期ジョブローテーションを経て、2年ごとに部署が変わる最大7年間のジョブローテーション」について、どのような印象を持っていましたか。
夏目:私は入社をするまで、ジョブローテーションについてあまり深く考えていませんでした。何をやるかよりも、誰とやるかを大切にしていたので、ZOZOの一員になることが最優先だったからです。
宇賀神:私も一緒で、入社することを目標にしていたので、配属先で何をするかはそれほど重視していませんでした。一つのことを極めるより、変化していくことの方が性に合っているので、むしろポジティブな印象を持っていた気がします。
古関:私は少しだけ、不安がありました。就職活動をしていて、自分の専門性を築くことの重要性を感じていたからです。自分がジョブローテーションをしている間に、同世代の人たちは、自分の特技や専門性を身に付けていってしまい、どこか置いてかれてしまうような気がしていました。
夏目:そういえば、私も少しだけ不安があったことを思い出しました。「私は将来、どんな自事をしているんだろう」という疑問に答えを出せなかったので、入社時に抱いていた気持ちは期待だけではありませんでしたね。
(※)ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。
新入社員目線で見る「ZOZO」という会社
──── 実際に入社後、ジョブローテーションを経験してみて、抱いていた不安は解消されましたか?
古関:まだ短期ジョブローテーションの途中ですが、事業の全体像を知れる意味で貴重な経験をしていると感じます。
最初に配属された物流管理部門ではコスト削減の重要性を、現在配属されているEC事業部門では売上の重要性やお客様目線を…と、部署と業務内容によって異なる視点を身に付けられるのは、ジョブローテーションをしているからこそだと思います。
夏目:たしかに、物流拠点の「ZOZOBASE」で働いてみると、効率やコスト意識の重要性が身に染みて感じられたよね。ここでどのような自事がされているのかを知っているのと、知らないのとでは、働くうえでの意識が大きく変わったと思います。
宇賀神:EC事業部門に来てからは、自分たちが「ZOZOTOWN」をつくる一員だという意識が強くなりました。自分たちの考えを反映していけるので、よりサービスを注意深く見るようになりましたし、「もっといいサービスにしたい」という気持ちが日に日に強くなっています。
古関:最初の1年間は「ECの基礎を学ぶ」という目的で短期ジョブローテーション期間が設けられているとのことでしたが、たしかに経験してみなければ分からないことだらけだったので、このジョブローテーションはすごく意味のあることだと感じられていますね。
──── 今だから話せる、ジョブローテーション中の反省はありますか?
宇賀神:実は、あります(笑)。ジョブローテーションにポジティブな印象があったと言いましたが、ZOZOBASEの配属期間中に、業務に身が入らない時期が少しだけありました。私はもともと営業の自事に興味があったので、自分の思い描いていた自事とギャップがあったんです。
それを解決できたのは、同じくジョブローテーションを経験した、1つ上の先輩の言葉があったからです。「ジョブローテーションで得た知識や経験は必ず自分の糧になる」と声をかけてもらったことで、自事への臨み方が大きく変わりました。
ZOZOBASEでの自事や経験はここでしか得られないものですし、ジョブローテーションがなければ、得られなかったであろう学びです。
そう考えると、無駄にしていい時間なんて1秒たりともなかったんです。今はどんな自事にも意味があるし、意味のある時間にできるかどうかは自分次第だと思っています。
古関:入社後ある程度はすぐに活躍できると思っていたのですが、自事は想像以上に複雑で、なかなか成果を出せませんでしたね。例えば業務改善などは、当たり前ですが私達が思いつくようなアイデアは考え尽くされていて、もっと長い射程で物事を捉えなければいけないのだと思い知りました。
夏目:私は、確認漏れをしてしまったり、ケアレスミスが多かったりと、細やかな自事をすることの難しさを改めて感じました。大胆な発想やアイデアも大切ですが、それらを実行するうえで重要なのは、その裏にある丁寧な自事なんだと痛感しています。
やってみたからこそ分かる、ジョブローテーションの本音
──── 入社から半年以上が経ち、ご自身にどのような変化があったと思いますか。
古関:苦手なことが明確になり、それを少しずつ克服できている気がします。私は物事を各論で考えてしまう傾向があり、アイデア出しをしていても、本来の目的から逸れてしまうことがよくありました。ただ、入社後研修や配属先で出された課題を通じて、本質を捉えて物事を考えられるようになってきたと思います。
夏目:私は少しずつ、自分に自信が持てるようになってきました。他人からの見られ方を気にして堂々と振る舞えないのが悩みだったのですが、自分を素直に表現している先輩たちを見て、自分も少しずつそうできるようになってきたと思います。
また、自信がついてきた結果、自分の気持ちを表現することが上手になりました。自分の意見をしっかりと言葉にすることができ、自分の意見によってプロジェクトが前進していく経験をし、それが再び自信に繋がるいいサイクルを築けています。
宇賀神:私は自分の強みである「チャレンジ精神」が、より磨かれたと思っています。挑戦すればするほど、得たい経験が得られると理解できたので、今は何事にも全力を尽くせるようになりました。私の人生の中で、今が一番ハングリーなはずです(笑)。
あとは、自分の夢や好きなものに誇りを持てるようになりました。私はヒップホップが大好きなのですが、世間的にはあまり良いイメージが無いと感じる方も少なくありません。そんな現状を変えたいと思いながらも、就活中は「ヒップホップが好きです」と胸を張って言うことができず、もどかしい思いをしていました。
でも、今は「ヒップホップが大好きだ」と声を大にして言えます。好きなものを好きだと言える環境は本当に居心地が良く、そうした環境だからこそ夢や目標を積極的に口に出せるようになりました。現在は、「ZOZOTOWN」にヒップホップカルチャーをもっと取り入れることが目標になっています。
──── 物流管理部門、EC事業部門の配属期間を終え、これからカスタマーサポート部門でのジョブローテーションが始まるそうですね。これまでの学びや反省を踏まえ、意気込みを教えてください。
夏目:私は「ZOZOTOWN」に誰よりも詳しくなりたいと思っています。
カスタマーサポート(以下、CS)の自事はお客様の質問や要望に耳を傾けることなので、サービスについて知らないことには役割を果たせません。CSとしての責任を果たすために知識を深め、「ZOZOTOWN」を内外の両側面から見られるようになるのが、これから3ヶ月先の目標です。
古関:お客様からの声に耳を傾けることは、お客様目線で「ZOZOTOWN」を見ることに役立つはずです。直接お客様の声を聞ける職種はCSしかないので、貴重な3ヶ月を無駄にしないよう全力を尽くしたいと思います。
宇賀神:私も2人と同じで、お客様視点を身に付けたいです。私自身ずっと「ZOZOTOWN」のヘビーユーザーですが、自分からCSに意見を伝えたことはありません。わざわざご連絡をくださる方は、きっと「ZOZOTOWN」に期待をしていただいているはずなので、そうした方々の声を大切にし、事業成長に役立てていける人材になりたいと思います。
未来の後輩たちへ、私たちからのメッセージ
──── 2024年も新入社員が入社してきます。ジョブローテーションを経験したひとりとして、未来の後輩たちにアドバイスはありますか。
古関:最初のうちは「失敗はするもの」と思っておくのがいいと思います。どれだけ頑張っても、意気込んでも、100%うまくいくことはあり得ません。だから、失敗しても落ち込むのではなく、次にどう生かすかを考えられる自分でいることをお勧めします。
宇賀神:大好きな同期達とのジョブローテーションは、本当に毎日が楽しく、時間があっという間に過ぎていきます。それはいいことですが、しっかりと目標を立てておかないと、ただ「楽しいだけ」で終わってしまう可能性があることを覚えておいてほしいです。
「ジョブローテーションをしました」だけで1年が終わってしまわないように今日、今週、今月……と目標を立て、昨日の自分より少しでも成長できるよう準備しておくと、機会を最大限に活用できるはずです。
夏目:働くことにポジティブなイメージを持てなかった私ですが、今では自事が楽しくて仕方がありません。ZOZOは、楽しく働くということを諦めなくていい場所なんです。
もし、かつての私のように、自事に対してポジティブなイメージを持てていないのなら、ぜひZOZOの面接を受けてみてください。働くことのイメージが、ガラリと変わると思います。
※本記事は、2023年11月30日の公開日時点に基づいた内容です。
2023年新卒入社
新卒14期生
古関駿介(しゅんちゃん)
2023年、新卒14期生としてZOZOへ入社。入社1年目は、物流管理・カスタマーサポート・EC事業部門の主要3部門を3カ月ごとにジョブローテーション。現在は、ブランド営業本部 ブランド営業一部 ブランド営業Fブロックに所属。趣味は、サッカー、フットサル。
夏目萌花(なつめぐ)
2023年、新卒14期生としてZOZOへ入社。入社1年目は、物流管理・カスタマーサポート・EC事業部門の主要3部門を3カ月ごとにジョブローテーション。現在は、ブランド営業本部 ブランド営業二部 ブランド営業Aブロックに所属。趣味は、餃子巡りとお笑い芸人のYou Tube鑑賞。
宇賀神海夏(うがちゃん)
2023年、新卒14期生としてZOZOへ入社。入社1年目は、物流管理・カスタマーサポート・EC事業部門の主要3部門を3カ月ごとにジョブローテーション。現在は、ブランド営業本部 ブランド営業一部 ブランド営業Cブロックに所属。HIP HOPが好きで、「KANDYTOWN」と「KEIJU」のファン。
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