スタッフインタビュー

金 潤雅

Yoonah Kim / HR Division
組織と人の力の相乗効果で、
世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

Interview

妥協や心残りのない人生のために

学生時代の私は、仕事に対して、「大人になったらやらないといけないこと」というイメージを持っていました。

ファーストキャリアとして選んだのは、金融関係の仕事です。働くことに対するモチベーションがすごく高かったわけではないので、安定していそうな会社で自分のポテンシャルが発揮できるなら、それが理想だろうと選んだ会社でした。

研修を終えて、配属されたのは人事部です。「私に一番合っている部署に配属してください」と伝えたところ、人事としての可能性を見いだしてもらいました。

現在も人事の自事(※1)をしていることを考えると、きっと私の肌に合っているのだと思いますが、ファーストキャリアに選んだ会社での経験が私の価値観を大きく変えました。というのも、仕事は楽しいものだと知ることができたのです。

社会人になり、いざ働いてみると、仕事そのものが目的になるくらい、楽しさや喜びを感じられる場面がたくさんありました。また、できなかったことができるようになり仕事の幅が広がっていくと、どんどん面白さを感じられるようになったのです。

「私って、意外とやる気のある人間だったんだ」と気付けたことで、仕事を通じて、もっともっと自分の可能性を広げていきたいという期待感が湧いてきました。

一方で、これからやってみたい仕事やキャリアについて考えても、特に具体的なアイデアは浮かんできませんでした。人事以外の職業を考えたこともありましたが、自分が何に向いているのかもはっきりとは分からない。

そうしたモヤモヤを抱えていたタイミングで、ある出来事が訪れます。尊敬していた叔母との別れです。叔母は海外で暮らしており、語学も堪能で、自分を表現することに長けていた人でした。そんな叔母を私は尊敬しており、彼女のように生きられたらなとずっと思っていました。

叔母との悲しい別れを通じて、「人生には限りがあるんだ」と改めて気付きました。心からやりたいと思うことに時間を使うことの大切さを、叔母が教えてくれたのです。

叔母との別れをきっかけに、本当はやってみたかったことを洗い出してみたところ、“海外での経験”が頭に浮かんできました。国際関係の学部に在籍していたものの、留学経験はなく、それが心残りだったのです。

当時は28歳で、職も失うかもしれないし……と不安もありましたが、迷っている時間はないので、留学を決意。

語学を身に付けることはもちろん、自分のアイデンティティを見つめ直し、視野を広げるための時間を取ることにしました。

(※1)ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。

なりたい大人になるための、ZOZOという選択肢

海外留学を経験したことは、ZOZOへの入社に大きな影響を与えています。

私にとって留学は、視野を広げ、自分を見つめ直すための期間となりました。やりたいことは何か、どう生きていきたいかを、生まれて初めて本気で考えたのです。

そのときに思ったのが、「自分は縛られた考えの中で生きてきた人間だ」ということです。大人だから働くのはあたりまえ、好きではないけれど得意だから……と、あまり自分の意思を大切にしない生き方をしてきていたかもしれないと気が付きました。

一方、留学中に出会った人たちは、「僕は将来こんなことがしたい」「私はこんな人間になりたい」と、自分の夢を堂々と語っていました。その姿を見ると、すごくカッコよくて。

彼らとの出会いは、私が本当にやりたいことに挑戦するきっかけとなりました。日本に帰ったら、大学院に進学してもいいし、新しい職種についてもいいし、とにかくやりたいことに挑戦してみようと思えたのです。

帰国後、あらゆる選択肢を検討しましたが、特に仕事に対するモチベーションが高まっていたため、そのまま就職しようと決意し、いろいろな企業を見て、就職先を検討しました。

そんなとき、ふと、ZOZOのことが頭に浮かびました。

かつてファッション関係の仕事に興味を持っていたこと、革新的なサービスで世界を変えていく姿がカッコいいと感じたこと、まっすぐな企業理念を掲げていること……。

留学中に考えていた自分が理想とする生き方ができるような気がして、コーポレートサイトを見てみたところ、そこには偶然にも人自(※2)の募集がありました。

やりたいことと、やってきたことが重なる運命的な出会いだと感じて、迷わずエントリー。その後内定をもらい、ZOZOの一員になることができました。

(※2)ZOZOでは「人事」のことを、「人事(ひとごと)」ではなく、スタッフ一人ひとりが他人の事も自分の事として考えるという意味を込めて、「人自」と表記します。

個性と能力を最大化する人自組織を目指して

ZOZO入社後は、人自本部人自戦略部に所属し、人材の採用や異動、評価、組織開発などに関わる人事戦略や企画業務を担当しています。人と組織の力を最大化し、経営戦略の推進に貢献することが、私の自事です。

人自の仕事は、成果が形になるまで時間がかかります。個性や能力を見いだして、採用したり、部署異動したスタッフが大きく活躍するまでは、ある程度時間がかかるものです。

その間は、自分の自事が経営にどのように貢献しているかを目で見て実感することはできません。でも、自分の自事を誇りに思っていますし、活躍しているスタッフの姿を見たときには、まるで自分のことのように嬉しく感じます。自分の業務の成果が目に見えて感じられたときの感動はひとしおです。

スタッフの活躍をさらに促進していくために、ZOZOの人自は現在、データドリブンな人材配置に挑戦中です。

例えば「コミュニケーションを取るのが上手だから、このポジションがよさそう」というように、ひとつの要素をもとに感覚的にポジションを決めるのではなく、コミュニケーション能力に長けているスタッフの能力について、さらに深堀りし、感受性が豊かなのか、傾聴力が豊かなのかといった細かい部分を分析することで、そのスタッフが最も能力を発揮できるようサポートする体制を構築しています。

人自部でも試行錯誤を重ねているところですが、イキイキと働き、活躍しているスタッフの姿を見ていると、データの活用によって、よりそのスタッフにフィットする新たな活躍の場を提供することができていると実感します。ZOZOで働くスタッフ全員が今よりももっと輝けるよう、これからさらに、人自としての仕事に磨きをかけていきたいと思っています。

まだ見たことのない景色を探して

私は、ZOZOスタッフの人情が厚いところが大好きです。

会社に所属する理由は人それぞれです。

そのうえで、ZOZOのスタッフは自社を愛していて、自分の自事に誇りを持って働いている人が多く、会社を共通の目的に向かう船として認識しているように感じます。そんな環境で働けるって、とても素敵なことですよね。

また、ZOZOはファッション業界の中でも特殊なビジネスモデルを持っています。プラットフォーマーであり、そのバックグラウンドには高い技術力を持っているので、まだ世の中に存在しない革新的なサービスを生み出すことができます。

そのため、今後もさらに成長していくポテンシャルを秘めていると感じることができ、これからやってくる未来に、いつも期待しながら働くことができているのです。

人自部のパフォーマンスが上がれば、ZOZOのパフォーマンスも向上すると思っています。まだ見たことのない景色に期待し続けるためにも、私はこれからも人と組織のパフォーマンスを高める挑戦にチャレンジし続けていきます。

組織と人の力の相乗効果で、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

私は組織と人の力の相乗効果で、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現に貢献したいと思っています。

人自として最も幸せなのは、スタッフが求めるものと、会社が求めるものが重なり合った状態です。完璧とはいえなくても、重なり合う部分が多ければ多いほど、幸せな関係になると思います。

私はこの難しいチャレンジに、挑戦し続けたい。スタッフが求めるものと会社が求めるものが重なり、スタッフの背中を会社が全力で後押しできるような状態になれば、一人では発揮し得なかった才能が開花するはずです。そして、もちろん会社も恩恵を受けます。

ZOZOは企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」を目指す会社です。組織と人の力の相乗効果を発揮させることができれば、これを実現することもできるはず。

まだ見たことのない景色だけれど、いつか世界中が笑顔にあふれる日が来ることを願って、私は今日も人自の仕事に全力で取り組みます。

人自本部 / 2021年中途入社

金 潤雅

金融会社で人自部業務を経験した後、1年間海外留学。日本へ帰国後、2021年にZOZO(人自戦略部)へ中途入社。現在は、人材の採用や異動、評価、組織開発などに関する業務を担当し、データドリブンな人材配置に調整中。趣味はサウナと辛いものを食べること。

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