スタッフインタビュー

濱岡 峻里

Shunri Hamaoka / Corporate Identity Division
ワクワクに賭けるで、
世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

Interview

京都から渋谷に通い続けた学生時代

アートディレクターになることを目指して、京都芸術大学に通っていた学生時代、私のインターン先は渋谷のあるデザイン事務所でした。尊敬するアートディレクターのもとでデザインを学びたく、週末と長期休みを使って京都から渋谷まで通っていました。

もともとは憧れているだけで、彼が手がけた制作物を見ているだけだったのですが、「それで本当に満足できるのか」と自問自答するようになったのが、インターンを始めたきっかけでした。

「思いを伝えれば、働かせてもらえるかもしれない」と思い立ち、翌日には事務所に連絡。その次の日には夜行バスで東京を訪れ、その結果、インターンとして働くチャンスを得られました。

自分の想像力の限界が次々と打ち破られ、毎日見える世界が広がっていき、デザインが持つ可能性を肌で感じられる——。京都から渋谷に通い、クリエイションの最先端に触れ続ける日々は、本当に刺激的でした。

この貴重な経験を通じて、私の中に仕事に対するひとつの価値観が生まれました。「ワクワクに賭ける」というものです。

生きていると「一般的にはこれが正しい」「多くの人はこちらを選ぶ」といった、いわゆる“常識”というものに出会います。しかし、私にとっては“常識”がワクワクできるものだとは限りません。

私が京都から渋谷に通っていたのもそうで、多くの人はそうした選択肢を取らないはずです。でも、私にとっては心の底からワクワクできることであり、その経験を通じて大きく成長できました。

この経験から、選択を迫られた際は、常識にとらわれず、自分がワクワクする道を選ぶことにしたのです。結果的に大きなリターンを得られますし、仮に失敗しても、やらずに後悔するよりはずっとマシだからです。

ファーストキャリアとしてZOZOのデザイナーになることを選んだのも、私が持つ選択肢で最もワクワクする道だったからです。

インターンをしていたデザイン事務所からも内定をいただいていたのですが、よりワクワクする道を模索するためにいくつかの企業の選考を受けたところ、ZOZOには大きな規模の事業会社とは思えないクリエイティビティがありました。

「ZOZOらしさ」として掲げられている「ソウゾウのナナメウエ」という言葉そのままに、世の中に存在しない真新しい価値を創造しようとする空気感が社内に浸透しているのを、選考を通して感じたのです。

常に自分の想像を超える発想で物事をとらえていて、「ここでなら毎日ワクワクし続けることができる」と直感しました。

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理念と文化をデザインする自事

現在は、コーポレートデザイン部 コーポレートブロックに所属し、CI(コーポレート・アイデンティティ)に関わるクリエイティブ制作を担当しています。

CIとは、会社が掲げる企業理念やカルチャーを体系的に整理した「個性」であり、これを表現・発信していくことが、私の役割です。

具体的には、新卒入社するメンバーに向けてウェルカムグッズを制作したり、スタッフがオンラインミーティングに参加する際に使用する背景をつくったり、いわば「ZOZOらしさ」をデザインで表現する自事(※)をしています。

最近だと、2023年の11月に本格稼働を開始した新たな物流拠点「ZOZOBASEつくば3」のレセプションイベントでプレゼントした、レトルトカレーのパッケージをデザインしました。

私の自事は、基本的には社内の部署がクライアントであり、彼らの要望に応じて「ZOZOらしさ」を表現するデザインをつくっています。

CIを深く理解するには一定の時間を要するため、新卒1年目からCIに関わるデザインを担当する機会は、なかなかないと思います。「ソウゾウのナナメウエ」という言葉を理解はしていても、なにをもって「ソウゾウのナナメウエ」と定義するのかは難しい問題ですし、技術がなければこれを表現することもできません。

実際、デザインを生み出すのには苦労もあって、膨大な案を出したうえで、それを形にしていくという非常に大変なプロセスが常に待っています。

しかし、これだけやりがいのある自事もなかなかありません。共感できる企業理念を掲げた会社の個性を表現するのですから、受け身になることはなく、自分の信念に従ってデザインし続けられるんです。

忘れられないのは、エンジニアインターンに参加していただいた学生のみなさんに、ウェルカムグッズとしてラグマットを制作した案件です。

自分はエンジニアではないので、学生のみなさんが本当に欲しいものを考えるのは簡単なことではありませんし、さらにはそこに「ZOZOらしさ」を表現する必要があるので、アイデアを考えるだけで大変な苦労がありました。

最終的に完成したのは、「Z」と「O」のキーボードで「ZOZO」とデザインしたラグマットです。「ZOZOに入社したら、ZとOのキーボードをたくさん押してほしい」という願いを込めてつくりました。

結果として、学生のことを考え抜き、全力を尽くして制作したラグマットは、みなさんにとても喜んでもらえました。直接お礼を伝えにきてくれる学生がいたほどです。

感動を生むデザインを創造するのは簡単ではありませんでしたが、納得のいく制作物をつくり出せたことで、CIに関わるデザイナーとして大きく成長できたと思います。

(※) ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。

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入社1年目から打席が回ってくる

新卒でデザイナーを目指す場合、ZOZOのような事業会社以外にも、デザイン事務所や広告代理店で働く選択肢があると思います。

デザイン会社や広告代理店であれば幅広い業種に携われるでしょうし、事業会社であればデザインプロセスの上流に携われる。それぞれにメリットがあり、「これがいい」とは一概には言えないのですが、私は事業会社であるZOZOで働く道を選んで本当によかったと思っています。

デザインプロセスの上流から携われ、届けたい相手を明確に想像しながら制作活動に専念でき、デザインした制作物の受け取り手から直接フィードバックしてもらえる環境は稀です。

デザイン事務所でインターンをしていたときから、デザインは「誰に届けるのか」を意識して制作することが重要であると強く認識していましたが、必ずしもそれを実現できる環境ではありませんでした。イメージし、意識はするものの、届ける相手と直接的にコンタクトを取れることが少なかったからです。

しかし、ZOZOではこれを実現できる。「この人のためにつくる」というデザインを繰り返し経験できるのは、駆け出しのデザイナーにとってこれ以上ない魅力的な環境だと思います。

また、新卒1年目から、幅広い案件に携われるのも、ZOZOを選んでよかったと思える理由の一つです。

例えば、定常的な業務以外にも、「出社がポジティブになる施策を考えてほしい」といったユニークな案件を任されることもあるので、直球から変化球まで硬軟自在に打ち返す力が付くと思います。

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ワクワクに賭けるで、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

私は「ワクワクに賭ける」ことで、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念の実現に貢献したいと思います。

自分がワクワクしていなければ、世界中をカッコよく、そして世界中に笑顔を届けていくなんてできないだろう、というのが私の考えです。

企業理念を実現するには、どんなときも「ワクワクできるか」を意思決定の基準に置き、自分で選んだ選択肢を全力で楽しみ尽くす必要があると思います。

私はもともと、迷ったらワクワクする方向に進んできましたが、ZOZOの一員として、これからもそのスタンスは曲げないつもりです。

ワクワクしている人が手掛けた制作物は、きっと人をワクワクさせるはず。それを信じて、これからも全力で「ZOZOらしさ」をデザインしていこうと思います。

CI本部 / 2023年新卒入社

濱岡 峻里

2023年に新卒デザイナーとして入社。CI本部コーポレートデザイン部に所属し、「ZOZOらしさ」を表現するさまざまなCI(コーポレート・アイデンティティ)に関わるクリエイティブ制作を担当。趣味は、スニーカー収集、ギャラリー巡り、野球観戦。

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