Interview
正解がないからこそ、まずやってみる。
ZOZOTOWNの成長を担う若手スタッフと上司が語る、任せる文化
| ZOZOTOWNには、自社サイトのほかに、Yahoo!ショッピング内にも「ZOZOTOWN Yahoo!店」という入り口があります。事業開発運営本部は、このストアの運営や「niaulab TV by ZOZO」などを通じて、ZOZOTOWNのさらなる成長を推進する組織です。 そのZOZOTOWN Yahoo!店の運用を担うのが、入社3年目の奥村日万梨。そして、奥村の上司として成長を支えてきたのが納屋健太です。若手にも、大きな仕事を任せる。自分で考え、挑戦し、失敗から学ぶ。その経験を次の成長につなげていくZOZOの「任せる文化」について、任される側と任せる側、それぞれの視点から話を聞きました。 |
グループの力で、ZOZOTOWNを広げる
────事業開発運営本部は、ZOZOTOWNの成長にどう関わっていますか。
納屋:ZOZOTOWNとお客様との接点を増やしていくことが、私たちの役割です。ZOZOの企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」に近づくためには、事業の根幹であるZOZOTOWNを更に成長させ、より多くの方とつながっていくことが重要になります。ただ、自社サイトだけでは届かないお客様もいます。
ZOZOは2019年からLINEヤフーのグループ企業です。グループ各社のサービスを通じて、これまで接点のなかったお客様と出会う。その代表がZOZOTOWN Yahoo!店です。Yahoo!ショッピングとのシナジーが生まれたことで、ここまで大きくすることができました。今後も、こうしたグループ会社との連携を増やしていきたいと思っています。
────奥村さんはどのような業務を担当しているのでしょうか。
奥村:「ZOZOTOWN Yahoo!店」の運用を担当しています。このストアを、より多くのお客様に知っていただける場所に育てていく自事(※)です。なかでもZOZOTOWN Yahoo!店の公式Xの運用は私が一人で担当していて、日々の投稿からキャンペーンの設計・実現までを任せていただいています。
(※)ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。
────新卒・若手は、どんな業務から関わっていくのでしょうか。
納屋:私たちの部署であれば、まずはZOZOTOWN Yahoo!店の運営業務を担当してもらいます。そのなかで、ブランドへの営業やカスタマーサポートとのやり取り、販促企画の連携など、売上をつくるまでのプロセスを1から10まで一通り学びます。この点をひとつの組織で見られるのは、この部署ならではの強みだと思います。
────奥村さんから見て、部署はどんな雰囲気ですか。
奥村:経験豊富な先輩方が多く、配属2年目の私にはすぐには理解できない話も飛び交う環境です。ただ、若手が発信したアイデアも一意見としてきちんと受け止めてもらえます。良いところは「いいね」と認めてもらえて、足りないところは「こういう観点が抜けているよ」と指摘してもらえる。そうした環境があるからこそ、失敗を恐れずに発言できます。
正解のない自事だからこそ、面白い
────奥村さんが、これまでで最も印象に残っている経験を教えてください。
奥村:ZOZOTOWN Yahoo!店の公式Xで初めて実施した、賞品を用意したキャンペーンです。設計からリリースまで、ゼロから私が主導させていただきました。大変だったのは、何からすればいいのかも全く分からなかったこと。「これをやっておけば大丈夫」という正解がないなかで、情報を集め、何が不足しているかを常に考える日々でした。
キャンペーンには費用が必要でしたが、社内で用意してもらうものだと何となく思っていたんです。それが難しいと分かったときは、「予算がないなら、できないかな」と諦めかけたほどです。そのとき納屋さんから「社内だけで考えるのではなく、関係する方々に企画を提案して、実現する方法を考えてみたらいいんじゃないか」とアドバイスをいただいて、「そんな選択肢があるんだ」と初めて気づきました。本当に不安しかなかったのですが、提案資料にフィードバックをもらいながら修正を重ね、関係者にも企画の意義を理解していただくことができ、最終的に予算を確保することができました。
────納屋さんは、その様子をどう見ていましたか。
納屋:初めての経験というなかで、まず自分なりに考えて行動することはできているなと思っていました。そのなかで、どんなことを考え、どんな動きをするのか、どんなポイントに悩むのか、分からなくなったときにどうするかなどは、不用意に手を差し伸べずに見守っていました。初めての経験で分からないこともたくさんあることは理解したうえで任せています。経験がないから分からないというのは、私自身も今なおあることなので、これを機に学んで、次に生かせればいいと思っています。
実は、この種の提案を進めるのは、私自身も初めてでした。ただ、相手の立場に立って「この企画によって相手にとってどんなメリットがあるのか」を考えて提案すれば、きっと前向きに検討してもらえるという感覚はありました。
────前例のない取り組みを進めるうえで、大切にしている考え方を教えてください。
納屋:あらかじめ打率は1割と考えるようにしています。データで確証が持てるようなものは、長くビジネスをしていれば、すでに誰かが検討している可能性が高い。そうではないものを提案して当てにいく以上、通る確率は低くて当然です。ただ、だからといって打席に立たないというのは違うと思います。うまくいかないのが前提だと考えていれば、うまくいかなかったときに乗り越えるハードルも、その分低くなります。
奥村:私は、まず自分の考えを持つことを大切にしています。正解がないからこそ「自分はどう考えるか」が軸になる。そのうえで先輩や上司に見てもらい、反応から気づきを得て設計を修正していく、という進め方です。
配属3か月で、公式Xの運用を一人で
────若手のうちに任された自事で、印象に残っているエピソードはありますか。
奥村:配属から3か月というタイミングで、公式Xの運用のすべてを任せていただいたことです。納屋さんからは「何かあればフォローするから好きなようにやっていいよ」と言っていただきました。まだ右も左も分からない私に、これだけの裁量を委ねてもらえたことへの驚きと嬉しさは、とてつもなく大きかったです。
張り切りすぎて、大型の販促企画「本気のZOZO祭」の期間には「1時間に1投稿します」と宣言し、週末分だけで48本の投稿をつくる状況を自ら招いてしまったこともあります。工数の割に効果は限定的で、「投稿量を増やせばいいわけではない」と、自分の目で確かめたことで、施策の効果を考えながら判断する大切さを学びました。
一方で、自由に任せてもらえたからこその成功もあります。著名人が関わるZOZOTOWNのコラボ企画をZOZOTOWN Yahoo!店の公式Xでも訴求できないかと考え、ZOZOTOWN本店のマーケティング部へ直接打診して、投稿許可をいただきました。その結果、それまで1日1人増えるかどうかだったフォロワー数が、数十人単位で増えるようになったんです。
────納屋さんは、なぜ若手のうちから裁量を持たせているのでしょうか。
納屋:これは自身の経験則なのですが、人は自分で気づいて初めて成長するものだと思っています。人から「やった方がいい」と言われたことをやるだけではなく、「これじゃダメなんだ」「こうしたほうがいい」と本人が気づくことで、初めて次につながる。だからこそ、時間がかかっても、まずは自分で考えてもらうようにしています。
私が答えを伝えれば、そのときは最短距離で進められるかもしれません。しかし、数か月後に自分でできるようになっていることは、任せた業務のうち、ほんの一部になってしまうと思っています。だからこそ、自分で考えてやってみる機会をつくるようにしています。その分、失敗を責めることはありません。最初からすべてできるとは思っていないので、失敗も含め、経験することを大切にしています。
実際、奥村に任せてみて感じたのは、自分の責任として引き受け、主体的に取り組む姿勢の変化でした。自分で考えて提案する機会そのものが、大きな成長につながったと思います。
「進めてみないと、分からなくない?」
────完璧に準備してから走り出す、という進め方ではなかったのですね。
奥村:公式Xのキャンペーンを初めて企画したとき、最初から最後まで細かくスケジュールを組んで確認をお願いしました。すると納屋さんから「先が見えていない企画のすべてを最初に完璧に組んでから走り出すより、進めながら考えることも大切だよ」と助言をいただきました。前例がないからこそ、漏れなく設計すべきだと思っていたのですが、前例がないからこそ、進めてみて見えてくるものがあるのだと気づきました。
試算のときも同じでした。絶対に成果を出さなければと思い、フォロワーが増えること、そして増えたフォロワーに購入していただいて売上が伸びること。その両方を細かく試算しました。ところが、計算してみると、フォロワーは5人しか増えないという結果になってしまいました。
「やめたほうがいいかもしれないです」と報告するつもりでミーティングを開いたところ、納屋さんに「進めてみないと分からなくない?」と言われました。定量的な結果が見えないと事業は進まないと思っていたのですが、「やってみたら何か変わるかもしれない」という視点も受け入れられる会社なんだと、改めて気づきました。実際にやってみたら、5人しか増えないだろうと思っていたフォロワーが、3,000人以上増えたんです。
納屋:目的を達成するために「これが必要だ」という事前の知識量は、やっていくなかでアップデートされるものだと考えています。もちろん、中途半端な状態で進めろと言いたかったわけではなく、そういう進め方もあると伝えたかったんです。
私は、挑戦はまず肯定するものだと考えています。肯定する姿勢があるから、やりたいことを素直に言えますし、認めてもらえれば「頑張ってみよう」と思える。管理職としては、まずやってもらうこと。そして失敗で終わらせずに、成功までの流れを経験してもらうことを意識しています。
「ときめきの創造主」と「好きこそものの上手なれ」
────これからどんなことに挑戦したいと考えていますか?
奥村:将来的には、何もないところから新しい事業をつくる自事に携わりたいです。この1年半で、何かを形にすることは時間もかかりますし、関わる人も多くて大変なのだと肌で感じました。その複雑さを理解したからこそ、その経験を生かして周りを巻き込みながら牽引できる人材になりたいです。
納屋:私は、グループ各社とのシナジーを、これまで以上に多く生み出していきたいです。グループに加わってから7年が経ち、改めて原点に立ち返って、グループ各社のサービスが多くの方にとって魅力的で、長く使われるものになるように。そのための施策を、これから一つずつ立ち上げていきたいと考えています。
────お二人が思う「ZOZOらしさ」を教えてください。
納屋:「好きこそものの上手なれ」だと思っています。以前、ブランド営業をしていたとき、ブランドの方からよく「ZOZOってファッションがすごく好きだよね」と言われました。小さい頃に「野球が好きだから野球選手になりたい」というのは、ごく自然な発想です。好きなものに対して目標もある。ZOZOも、それに近いところがあるのではないかと感じています。好きだから熱心に取り組みますし、もっと良くしようと工夫もする。それが特別なことではなく、自然と文化として根付いているのは、ZOZOらしさの象徴だと思います。
奥村:ZOZOを一言で表すなら「アバンギャルドな会社」だと思います。古くからあるやり方や常識にとらわれず、新しいことを次々と受け入れていく、そんな姿勢が魅力です。そして、受け入れるだけで終わらないのもZOZOの強みです。出てきた新たなアイデアを実際に形にしていく実行力がある。その両輪によって生み出される前衛的な姿勢こそが、 ZOZOらしさだと思います。
────最後に、ZOZOへの入社を検討している学生の皆さんにメッセージをお願いします。
納屋:「ZOZOらしさ」の話を聞いて、ファッション好きしか働けないのでは、と思った方もいるかもしれません。ただ、私は大学時代は体育会の部活に所属していて、ファッションへの興味はごく一般的でした。それでも働くうちに自然と好きになり、今に至ります。今ファッションが好きかどうかは、気にしなくていいと思います。
自分が輝ける新しい案件が立ち上がるかもしれないし、立ち上げることもできます。新しい案件が事業としてどう広がっていくのか。その過程をダイレクトに学べる本部なので、将来自分で何かを立ち上げてみたいと考えている方にとっても、身になる経験ができると思います。
そして、直感を信じて、興味をもったらエントリーしたほうがいい。学生のうちは、社会人になった自分の姿を具体的に想像するのは難しいと思います。実際に働き始めると、思い描いた通りにならないこともたくさんあります。そんなとき、自分の直感を信じてこの会社を選んだ、という決断があるからこそ、もう一度頑張ろうと思えるのだと思います。
奥村:私はもともとZOZOTOWNのヘビーユーザーで、学生時代から、箱が届くのを待つ時間や開ける瞬間に、たくさんのワクワクをもらってきました。働く今も、この会社がこれからどう成長していくのか、そこに自分がどう関わっていけるのかを想像すると、心がときめきます。ZOZOはどんなときも、私にとって「ときめきの創造主」です。
古いやり方にとらわれず、新しいことに挑戦したい。誰かのときめきを創造するような自事がしたい。そう感じている方には、ZOZOはぴったりの環境だと思います。ぜひエントリーしてみてください。いつか皆さんと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。
※本記事は、2026年9月14日の公開日時点に基づいた内容です。
事業開発運営本部 /
奥村 日万梨、納屋 健太
奥村 日万梨
事業開発運営本部 / 2024年 新卒入社
2024年に新卒入社。新卒研修の一環として、1年間のジョブローテーションでフルフィルメント本部・ホスピタリティ本部・ECマネジメント本部の業務を経験し、2025年3月にグループ事業戦略本部 事業推進部(現・事業開発運営本部 事業創出推進部)へ配属。主にYahoo!ショッピング内に出店するZOZOTOWN Yahoo!店の運用業務を担当。趣味は音楽、散歩、Googleマップにピン留めしているごはん屋さんに行くこと、goodroomのアプリを眺めること。
納屋 健太
事業開発運営本部 / 2013年 新卒入社
2013年に新卒入社し、ブランド営業や運用サポートをおこなうEC事業本部(現・ブランド営業本部兼ECマネジメント本部)に配属。大手企業を中心とした営業業務などを経験し、2019年11月に、ヤフー株式会社(現・LINEヤフー株式会社)によるZOZOの子会社化にともなって発足したYahoo!プロジェクト推進室(現・事業開発運営本部)へ異動。現在は、新たなグループシナジーの創出や、Yahoo!ショッピング内に出店しているZOZOTOWN Yahoo!店の責任者として、事業創出推進部のディレクターを務める。趣味はプロ野球・Jリーグ観戦、某アーティストのライブ参戦。
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