スタッフインタビュー

坂本 かおり、山口 剛岳

Kaori Sakamoto , Yoshitaka Yamaguchi / Corporate Division
「攻め」のバックオフィス

Interview

前例のない挑戦が歓迎される、
「攻め」のバックオフィス

守りのイメージが強いバックオフィス部門ですが、ZOZOでは部門によらず攻めの姿勢で新しい挑戦をすることができます。コーポレート本部法務部の坂本かおりの提案によって実現したバーチャルオンリー株主総会の取り組みは、ZOZOらしいアクションを評価する「ソウゾウのナナメウエAWARDS」(※)にノミネートされました。また、取締役会や経営会議を運営する同本部総務部の山口剛岳は、ZOZOの意思決定が円滑になされるような工夫を主体的に行っています。今回はこの2名に、ZOZOのコーポレート本部で行ってきた挑戦や働く醍醐味などについて語ってもらいました。

(※)「ソウゾウのナナメウエAWARDS」とは、予想を超える発想や実績に加え、ZOZOらしさの象徴である「ソウゾウのナナメウエ」「日々進歩」「愛」を体現する取り組みを選出し、讃える賞。毎年、取締役と執行役員が自薦・他薦で募った取り組みを5段階評価で審査し、上位入賞者にMVPの称号が贈られます。

ZOZOのバックオフィスとの出会い

────始めに、ZOZOへの入社経緯についてお聞かせください。

坂本:
法学部卒業後に複数の法律事務所でパラリーガルとして勤務し、訴訟関連書類の作成や契約書などの翻訳業務に携わっていました。特に前職に不満があるわけではなかったのですが、パラリーガルの仕事は弁護士のサポートが中心だったので、事業会社ならばもう少し主体的な働き方ができるかもしれないと考えていたんです。

そんな折、ZOZOで海外法務の募集が開始されたのを知り、試しに応募してみることにしました。もともとZOZOTOWNのヘビーユーザーでしたし、得意な英語も活かせそうだったからです。

結局内定はいただけたものの、転職に対する固い決意があるわけではなかったので少し悩んでいたところ、当時の法務部の部長が丁寧に相談に乗ってくれました。入社前にもかかわらず真摯に向き合ってもらえたことがとても印象深く、その面談が決め手となって2018年にZOZOに入社しました。

山口:私は2013年に新卒でZOZOに入社しました。もともと体型や骨格、髪質などにコンプレックスがあり、ファッションによって救われた経験があったので、ファッション業界を中心に選考を受けていました。ZOZOは服の販売のみに特化しているわけではなく、IT企業として多角的に事業を展開している点が興味深かったため、入社説明会に参加してみることにしました。

その日の衝撃は今でも忘れません。一般的に表面的な言葉が語られがちな入社説明会において、ZOZOは自社の課題について言及したうえ、「世界平和を目指している」と率直に語っていたのです。

私自身、心もないのに「御社が第一志望です」と言わなければならないような就職活動に苦手意識があったのですが、学生に対しても夢に対してもまっすぐに向き合っているこの会社ならば、私も自分を偽ることなく働けそうだと感じました。

────現在の業務内容を教えてください。

坂本:
入社時は事業法務として、前職の経験を活かした契約書のレビューや新規事業開始の法務対応を行っていましたが、他の業務も経験してみたいと思いコーポレート法務に異動しました。現在は株主総会や取締役会の運営、指名報酬諮問委員会等の事務局やM&Aの法務などを担当しています。英語が活かせる場面も多く、特に2025年にイギリスの会社をM&Aした際には語学力が役立ちました。

山口:もともと写真撮影が趣味だったこともあり、入社時は商品撮影を行う部署に配属されました。その後、「新たな挑戦をしたい」という思いが強まり、自身の希望で内部監査室へ異動しました。内部監査室では、内部統制評価業務(J-SOX対応)や各部門の業務監査などを担当し、新規事業を推進しながら統制を効かせていく様子を間近で見られたことが、貴重な学びだったと感じています。

現在は総務部にて、法務部とともに運営する株主総会や取締役会、経営会議などの会議体を事務局活動のほか、決裁権限基準等規程類の管理などをおこなっています。また、「この業務は誰に確認したらいいですか?」というスタッフからの相談を受け、社内の交通整理をする役割を担うことも多いです。

異動後すぐにバーチャルオンリー株主総会を提案

────坂本さんは2023年に「バーチャルオンリー株主総会」を自ら提案し、実現したそうですが、これはどのような株主総会なのでしょうか?

坂本:物理的な会場がなく、株主の皆様がオンラインのみで参加し、議決権行使や質問をする株主総会です。コロナ禍を契機に会社法の特例が設けられ、実施が可能になったという背景があります。この形式では会場設営や受付・誘導といった物理運営が不要になるため、準備工数やコストを大幅に削減できます。さらに株主の皆様はどこからでも参加できるうえに、開催中はいつでもテキストで質問ができるというメリットもあります。

────なぜ提案しようと思ったのですか?

坂本:それまで株主総会の当日には、バックオフィス部門が総動員で手伝いに参加していました。私も事業法務にいるときは当日の手伝いをしていたこともあり、その経験をふまえて運営工数を減らせるならやるべきだと思ったんです。またコロナ禍以降減っていた参加者数を増やすきっかけにもなるかもしれないと思いました。

とはいえ、私がこの提案をしたのは、コーポレート法務に異動して間もない頃だったので、当時の上司はよく認めてくれたなと思います。法務部では経験値の高くないメンバーでも「これやってみる?」と新しい自事(※)を任されているのをよく目にするので、未経験の業務でもどんどん担当させてもらえる風土があるのだなと感じます。

(※)ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。


────バーチャルオンリー株主総会の実現にあたり、どのような困難がありましたか。

坂本:全く新しいオペレーションが発生したので、その準備が大変でした。特に難しかったのは質疑応答のオペレーションです。総会の進行中にいつでも質問できる仕組みにしたため、配信システムに集まる質問をリアルタイムでスプレッドシートに一覧化し、司会や議長に共有するというフローを一から整備する必要がありました。核となるスプレッドシートのレイアウトは部内で何度も改良を重ね、質疑応答の練習も何度も行いました。

また、株主総会は総務と二人三脚で進めているのですが、タスクの抜け漏れがないよう、半年間ほど毎週定例のミーティングを開催したり、総務に会場の下見や設営をしてもらったりと、例年以上の協力をしてもらいました。

山口:株主総会の運営に関しては、法務が全体方針や法的観点での必要な要件、コンテンツの整理などのソフト面を作り、総務はそれを成り立たせるために環境整備などのハード面を整えるという役割分担でおこなわれています。配信トラブルが起きないようにする備えや、画面の向こうからの映り方を意識した会場の手配など、かなり慎重に準備をおこないました。

坂本:山口さんをはじめとする多くのスタッフのご協力のおかげで、バーチャルオンリー株主総会は役員・株主様共に高評価でした。当日の人員は20名ほど削減され、株主様からは「地方からも参加できてよかった」との声をいただきました。

────2023年には本取り組みが、ZOZOらしさを体現する取り組みで大きな成果を残したスタッフを讃える「ソウゾウのナナメウエAWARDS」(※)にノミネートされました。そのときは、どのような気持ちでしたか?

坂本:様々な事業部からのノミネートが多い中で、バックオフィスの取り組みに注目してもらえたのは素直に嬉しかったです。ZOZOでは「新しいことをやりたい」と言ったときに、多くの人がその提案をポジティブに受け止めてくれますし、実行するメリットを一緒に探してくれます。自分から新しい取り組みを提案できたことはもちろん、スタッフ同士前向きに協力し合いながら進めていけた点も評価されたポイントだったのではないかと思います。

変化や挑戦の多いZOZO。その意思決定を支える醍醐味

────山口さんは取締役会、経営会議の運営としてどのような業務をしていますか。

山口:取締役会を運営する法務部のサポートのほか、議案が正しく回覧されるような稟議運用や、議案資料が誰にとってもわかりやすくなっているかどうかの事前確認、経営会議の当日対応などです。

経営会議や取締役会においては、議決権を持つ人が正しく議案を把握して判断できることが大切なので、議案が会議当日に向けて日数に余裕を持って提出されるようなルールの策定や、会議資料のクオリティを上げるために行ったフォーマットのアレンジなど、円滑な意思決定を支援するための業務に力を入れてきました。

────業務を進める際はどんなことを意識していますか。

山口:全社的にスピード感に対する意識が高いので、それを損なわないようにすることです。関係部署が事前に行うべき調整が済んでいるかを率先して担当者に確認したり、「誰に何を確認するべきか」を早めに助言するなどして、自ら道順を示すようにしています。

また、ZOZOは挑戦を重んじる会社なので、既存ルールでは当てはまらない案件が発生することも多く、その決裁権限の調整では毎度試行錯誤を重ねます。ただ、こうしたルーティンではない業務があることによって自身の対応力が磨かれている実感もあり、変化し続ける会社ならではの面白さも味わえています。

────総務として働くなかでZOZOらしさを感じることはありますか。

山口:総務は業務の特性上、発生した課題に対して対応する場面が多いのですが、その場合でも自分の裁量で進められる範囲が大きいです。例えば「決裁権限基準の見直し」に関する業務は、会社の体制変化に伴い求められたため、すでに課題が存在している状態からのスタートではありましたが、自ら原案を作り、コーポレート本部長や総務部長、法務部と認識合わせをしながら形にしていきました。経営に対する影響力の大きな業務であっても、担当者が主体的に進めることができるのはZOZOらしさの一つだと思います。

周囲を巻き込むチャレンジが自然とできるように

────ZOZOのコーポレート部門で働くやりがいは何でしょうか。

坂本:一人ひとりの担当領域が広いので、さまざまな業務に関わりながら専門性を高めていけることです。人数の多い企業では「株主総会担当はずっと株主総会の業務」のような分業体制になっていることが多いそうなのですが、ZOZOでは複数の業務を経験しながら幅広くスキルを身につけられますし、一つの業務で経験したことを他の業務にも活かすこともできます。

また、会社全体として一丸となって案件を前に進めようという雰囲気も感じます。緊急の案件が発生したときでも、各部署に依頼すれば期日までにきちんと対応してもらえることが多く、困ったときに助け合える関係性があります。

山口:事業部との距離感が近いので、事業の動きを感じながら自事ができることは、やりがいにつながっています。ZOZOには管理部門への相談を社内チャットで気軽にできる文化があり、その内容は定期的に管理部門内で共有されるので、事業部の構想をかなり早い段階からキャッチアップできています。だからこそ私たちも必要なサポートがしやすく、スピード感を持った事業運営を支えられているのだと思います。

────ご自身はZOZOでどのように成長したと思いますか。

坂本:新しいことに前向きな文化の中で「いいと思ったものは提案してみよう」という姿勢が身につきました。特にバーチャルオンリー株主総会のような会社初の取り組みを任せてもらえた経験は、大きな自信につながっています。入社当初は自分の担当領域をきちんとこなすことを優先していましたが、今では周囲を積極的に巻き込みながら、より大きなチャレンジにも臆せず取り組めるようになったと感じています。

例えば近年は、株主総会招集通知の改善に取り組んできました。これまでの招集通知は、「真面目に伝える場」として文字中心の白黒資料が長く続いていましたが、ZOZOらしさを表現したいという思いと株主アンケートでの要望を丁寧に拾い上げ、2022年のバーチャル総会の成功も追い風となり、カラー化やZOZOらしいビジュアル表現の導入が実現しました。

山口:自分の部署だけでは解決しない取り組みが多い中で、部内外問わずさまざまな関係者を巻き込んでいく力や、自分がどこまで理解できているかをしっかり整理して伝える力が身についたと思います。どのスタッフも各分野のプロフェッショナルなので、決してわかったふりをせず、疑問点を誠実に聞く姿勢が大切だと感じています。

業務も自分自身も、アップデートし続けられる

────今後ZOZOでやってみたいことは何ですか。

坂本:ガバナンス領域の業務を軸に、会社が安心して前に進めるような土台づくりに引き続き貢献していきたいです。ZOZOでは日々さまざまな変化や新しい取り組みが生まれているので、その中で自分が必要とされる役割を柔軟に担いながら、改善や仕組みづくりを積み重ねていければと思います。

山口:私は決裁権限基準の改訂作業に6年ほど向き合ってきた結果、この規程は会社が成長し続けるかぎり完成することはないことがわかりました。常に変化が求められるからこそ、それにしっかりと対応していくことで、会社の目標達成を後押しできる「攻め」のバックオフィスであり続けたいです。

────最後に、ZOZOのバックオフィスで働くことに興味がある方へメッセージをお願いします。

坂本:ZOZOの法務はバックオフィスでありながら、会社の意思決定や新しい取り組みに深く関わることができる部門です。変化の多い会社だからこそ、新しい知識やスキルを身につけながら成長することができます。「安定したルーティンをこなすだけの法務では物足りない」「会社の動きを支えながら、自分もアップデートし続けたい」という方は、大きなやりがいを感じられるのではないでしょうか。

山口:総務では各部門のミッションや機能、能力を深く理解して、連携を促していく役割が求められることが多く、変わり続ける会社の状況をしっかりとキャッチアップしていかなければなりません。大変ではありますが、何事も前向きに受け止められる方ならば、会社のダイナミクスを感じながら充実した日々を送れると思います。

コーポレート本部 /

坂本 かおり、山口 剛岳

坂本かおり
コーポレート本部 / 2018年中途入社
大学卒業後、複数の日系法律事務所でパラリーガルとして勤務。その後、企業法務のキャリアを深めるため2018年9月にZOZOへ中途入社。事業法務業務を経て、現在はコーポレート本部法務部コーポレートブロックで株主総会、取締役会、委員会等の事務局業務や子会社管理などのガバナンス業務を担当。料理とお酒が好きで、週末にはお酒に合わせたおつまみを作って晩酌を楽しんでいる。

山口剛岳
コーポレート本部 / 2013年新卒入社
2013年に新卒7期生として入社し、商品撮影を行うフルフィルメント本部撮影管理部に配属。その後、社内公募制度を活用し、内部監査室に異動。主に内部統制評価業務に携わる。現在は、総務部レギュレーションブロックにて経営会議等の会議体運営やリスクマネジメント委員会事務局、社内規程管理や稟議事務などの業務に携わる。趣味は写真撮影で、友人の結婚式では数百枚の写真を納品することも。あとは、下手くそなりの包丁研ぎ。

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