Interview
あたらしい手段としてのテクノロジー
幼い頃から洋服が好きで、将来はファッションの仕事に就こうと決めていました。学生時代は縫製をメインに学び、卒業後は縫製の仕事に就きました。サンプル縫製や衣装縫製に携わった後、生産管理として複数のアパレル企業でキャリアを積みました。
私が社会に出た2000年初頭はIT化やグローバル化が謳われ、人々の働き方が変化し始めた頃でした。多様な国籍・多様な考えを持つ人々と、インターネットを介したコミュニケーションを取りながら仕事を行うことが当たり前になっていく中で、人々の価値観も変化していったことを鮮明に覚えています。同時に私自身も、業務を効率化したり業界を発展させていく可能性を秘めたテクノロジーに関心を寄せていきました。
ZOZOに入社した理由は、テクノロジーを活用したあたらしいアパレル生産の仕組みを作りたいと考えたからです。ZOZOで生産領域を開拓してきたチームが新しい挑戦を始めるタイミングでジョインできることを知り、転職を決めました。
きれいなビーズをつなぎ、商品をお届けする
現在は生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」および身長と体重を入力すると体型に合ったサイズを選ぶことができる「マルチサイズ(MS)」の生産管理を担当しています。企画提案からお客様へお届けするまで商品に携わり、スケジュール・コスト管理や付属選定が主な業務内容です。
クライアントであるブランド様の企画担当・EC担当をはじめ、社内の営業・パタンナー・システムエンジニア・販売促進担当、生地や付属のサプライヤーに縫製工場など、服作りの全工程で多くの人と関わります。
生産管理は、デザイナー・パタンナー・縫製工場とは違い、自らの手で服を作ることはしません。それらプロフェッショナルの仕事をまとめていくことが役割です。
多くの人が関わる中で優先したいポイントなど要件がぶつかってしまうのはよくあること。そうした時に、全体を俯瞰して調整するのも生産管理の自事(※)です。きれいなビーズをつないでいくように、皆の自事をつないで商品をお客様に届けられたときが一番うれしいです。
(※)ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。
あたらしい生産のかたち
生産管理は会社によって業務の範囲が異なります。ZOZOの生産管理はビジネスモデルの独自性もあり、これまで経験してきた業務との違いを感じることも多いです。生産プラットフォーム本部はエンジニアと連携して業務を進行するので、異なる言語や背景を持つメンバーとのコミュニケーションがあるのも特徴的です。職種や役割の垣根を越えて同じ目標に向かって進められるのは、ZOZOの強みでもありますね。
現在の生産管理チームは、メーカー出身者や工場出身者など、背景は異なるもののアパレル製造において長いキャリアを持つメンバーが多いです。いまはMade by ZOZOという新サービスを立ち上げたばかりのフェーズということもあり、それぞれの経験を活かしながら、サービスの拡大に取り組んでいます。
Made by ZOZOの一番の特徴は、一枚からの受注生産方式を採用していることです。在庫リスクのないこの手法が共感をもって受け入れてもらえるよう、ブランド様やサプライヤー様など関係者の皆さまに向けて丁寧な説明を心がけています。
サービスを共に創る仲間として、ブランド様、サプライヤー様、メンバーと共に学び成長していきたいです。
物語を紡いで世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。
変化する時代の中で、ファッション業界にも変革が求められています。私自身も変革を成し遂げたいと思う一人ですが、変えるべきもの・変えるべきでないものがあると思っています。
私は幼い頃から洋服が好きで、ワクワクする気持ちをたくさん味わわせてもらいました。それは業界で働く先輩方の苦労あってのもの。それを無視して変化を押し付けるようなことはしたくありません。
過去に敬意を払いながら、未だ見ぬ誰かの「ワクワク」のために手段を変えていく。そうすればきっと、次の世代にも笑顔を届けられる。
糸を紡いでやわらかな布になるように、たくさんの人の長い物語を紡いで、一緒にやわらかく変わっていく。未来は誰にもわかりませんが、“未来”のために、“今”を変え続けていきたいと思います。
生産プラットフォーム本部 / 2022年中途入社
宇田川 まり絵
アパレル数社での幅広い生産領域での業務経験を経て、2022年にZOZOへ中途入社。生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」、身長と体重を入力すると体型に合ったサイズを選ぶことができる「マルチサイズ(MS)」の生産管理を担っている。工業用ミシンが自宅にあり、週末には趣味で縫製をしている。
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