スタッフインタビュー

久保 亮太

Ryota Kubo / CDO Office
自信で、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

Interview

青春時代の“好き”の延長線上に、デザイナーというキャリア

デザイナーとしてのキャリアの原点には、小さい頃から絵を描くのが好きだったこと、そしてバスケットボールに打ち込んでいた青春時代が関係しています。

中学生の頃に「自分が就きたい職業」について考える授業があり、私はバスケットボールに関係する仕事を調べていました。すると「スポーツ用品デザイナー」という職業があると知り、絵を描くことが好きで、さらにスポーツが好きな自分にぴったりだと思ったのです。

デザイナーという職業について理解があったわけではないものの、当時からなんとなく、いずれはデザインを仕事にしているイメージを持っていました。

興味を持っていた工業デザインの領域から、現在自事(※)にしているグラフィックデザインの領域へとキャリアの方針を転換したのは、美大を受験するために通っていた予備校時代の経験です。

同じく美大を目指す同世代の仲間たちがグラフィック領域の勉強をしていてより面白そうな分野だと感じられたのです。勉強をしていくうちに「グラフィックデザイナー」という職業の解像度が上がり、自分も目指すことにしました。

グラフィックデザイナーとしてファーストキャリアに広告代理店を選んだのは、「なにをつくるか」から考えられ、なおかつ幅広い業種に携われる環境だと考えたからです。

広告代理店では、今に活きる経験をたくさん積ませてもらいましたし、デザイナーとしてとても充実した時間を過ごすことができたと思います。それでも転職を決意したのは、「意思決定者との距離」を感じてしまったからです。

広告代理店はクライアントとの距離感が比較的近いポジションにあるものの、そうはいっても少なからず距離があり、「つくること」が主業務になってしまう側面があります。それによって鍛えられたスキルはあるものの、今度は会社の“中の人”としてデザインすることがしたくなり、事業会社への転職を決めました。

※ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。

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創造性を解放する、根源的な感情に寛容なカルチャー

転職先にZOZOを選んだのは、ひと言で表現するなら「寛容な会社」だと感じたからです。

ZOZOのサービスや企画には「尖り」を感じられるものが多くあります。ZOZOSUITやZOZOMAT、ZOZOGLASSのような計測テクノロジーはその代表例ですし、「ツケ払い」もそのひとつです。あまり知られていませんが、『FAR』という雑誌も不定期で刊行しています。

FARというアートマガジンはデザイナー主導で企画・制作したもので、創造性を大切にしているからこそ生み出せたものだと思います。

デザイナーとしてのキャリアを歩むなかで、「かっこいい」「おもしろい」といった根源的な感情を足がかりにデザインすると、優れたクリエイティブを生み出せるということを知っていました。

ただ、それが売上に反映されるかといえば、必ずしもそうとは言い切れません。そのため、売上に直結するデザインだけが優先されてしまうことが多々あり、クリエイティブのユニークさや特別な価値が失われてしまうというのはよくある話です。

でも、ZOZOには「根源的な感情から生み出されるクリエイティビティ」を感じることができました。

実際に入社してみると、当時の直感は間違いではなかったことが分かりました。私はプロモーションデザイン部 企画2ブロックに所属しており、主に「ZOZOTOWN」内のシューズカテゴリーでバナーやランディングページのデザインを担当しているのですが、自由な発想でデザインを形にしていくことができています。

自社だけでなく、ブランド様を交えた企画を制作する際にも、“ソウゾウのナナメウエ”(※)な発想でアイデアを出すことに寛容なんです。これは会社のカルチャーだけで実現できているわけではなく、営業や企画のスタッフがブランド様との信頼関係を築いてきたらこそできるものだと思います。

他にも、担当したNintendo Switch用ゲームソフトの人気タイトル『スプラトゥーン3』とのコラボレーション企画では、商品を購入してくださった方にラバーストラップのオマケを同梱したり、ポップアップイベントでは無料とは思えないようなノベルティを配布したりしました。これらは利益だけを考えていたら、実現し得なかった企画です。

どうすればお客様に喜んでもらえるか、そのためにどんなことができるか、それをして自分たちは楽しいのか——。という根源的な感情をベースにデザインをつくれる環境は、デザイナーとして心が躍ります。想像力にふたをせず、アウトプットの幅を広げていけますから。

(※) ZOZOらしさを表現する標語として「ソウゾウのナナメウエ」を掲げています。

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培った経験の接続先に、ZOZOがある

寛容なのは、デザインに対してだけではありません。ZOZOには個性的なファッションや髪型のスタッフが多くいるのですが、それは人に対する寛容さがあるからです。ここでいう「寛容さ」はリスペクトとも言い換えることができ、個性を尊重するカルチャーがあるからこそ、誰もが自分らしく振る舞えているのだと思います。

もちろん自由に振る舞えるだけでなく、技術レベルも非常に高い。同じ部署のスタッフを見ていてもそう感じますし、コーポレートデザインを手がける他部署のスタッフのアウトプットを見ても、自分にはないクリエイティビティを持っていると感じます。

また、ただつくるだけでなく、事業成長への貢献をしっかり考えられているスタッフがすごく多い。バランス感覚に優れており、これが「事業を支えるデザイン組織」なのだと感じさせられます。

非常にレベルが高いZOZOのデザイン組織ですが、それでも自分なりに価値を発揮できているのは、広告代理店での経験があるからです。前職時代は納期がタイトな案件を抱えることが多く、アイデア出しやラフの制作スピードを鍛えられたので、ベンチャースピリットを持ったZOZOのスピードにも問題なく対応できました。

個人的な感覚として、広告代理店で培った能力は、インハウスデザイナーとしてのキャリアを支える武器になると思っています。

クライアントがいて、クライアントの先にいる消費者がいて……と想像力をフルに働かせてデザインをしてきた経験は、事業会社で確実に生きるものです。誰かのことを考え続け、それでいて自分が好きなものをつくれる現在の環境はシンプルに楽しいと感じることができています。

当時の私と同じように事業会社での挑戦を考えているのであれば、迷わず挑戦することをお勧めしたいです。

自信で、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。

私は自信で、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現に貢献したいと思っています。

自分ができることだけをやり続けていたら、身の丈を超える成長はできません。いずれ、発揮できる価値も少なくなってしまうはずです。

発揮できる価値を最大化していくには、常に変化を続け、成長することが必要であり、それを実現するのが自信です。「ハッタリ」と表現できるかもしれません。

現時点で必ず結果が出せるか分からなくても、思い切って挑戦する。不安があるからこそ、至らない部分を埋めようと努力する。そして、結果を出す。

この繰り返しで人間は成長していくことができますし、みんながそうやって変化を繰り返していけば、組織は強くなります。

ZOZOには変化を恐れず挑戦するスタッフが多く、それを後押しするカルチャーがある組織です。みんなが「自信」を持って変化し続ければ、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現も夢ではないと思っています。

※本記事は、2024年1月24日の公開日時点に基づいた内容です。

CDO室 / 2022年中途入社

久保 亮太

広告代理店でグラフィックデザイナーとして活躍後、2022年にZOZOに入社。現在は主に「ZOZOTOWN」内のバナーやランディングページなどの販促周りのデザインを担当するCDO室 プロモーションデザイン部 企画2ブロックでブロック長を務める。
ビートルズ、落語、昔の東映映画など、古いものを好きになりがち。

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